柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「聖霊の働き」 使徒の働き2章37-42節

今日はペンテコステの日です。ペンテコステとは日本語で五旬節すなわち50日という意味です。元々はイスラエル過越の祭りから数えて50日、麦の収穫感謝のときで、収穫の初穂を神様に感謝してお献げする祭りでした。
しかしこれは私たちクリスチャンには特別の日となったのです。


1.教会の誕生した日です

この日にエルサレムの町にいたイエス様の弟子たち12人はは、大胆に立ち上がって聖書から救い主キリストを証ししたのです。彼らは元々大胆に話せる人であったかというとそうではありません。キリストが捕らえられた後、彼らは家に閉じこもり隠れていました。自分たちが災いに遭うことを恐れていました。 私たちも、大勢の前で話すことを躊躇したり、恐れることがあるかもしれません。また言われたことをしなければならないとか、新しいことをするときに億劫になることがあるかもしれません。そのときに、なぜ弟子たちが変わったのか知ることは、私たちも変わることができる可能性を見つけることができるのです。
彼らは、イエス様が復活されて40日間一緒にいました。しかし特別なことは起こりませんでした。それでは残りの10日間はどうだったでしょうか。その間も大きな変化はありませんでした。ただし、その中で彼らがしていたことが聖書に記されてあります。使徒の働き1:14に「みな心を合わせ、祈りに専念していた。」とあるのです。
祈りの中に神は働かれ、教会が誕生し新しいいのちが生み出されるのです。


2.救いの日です

ペンテコステの日は、弟子たちが変わっただけではありませんでした。周りの人たち、すなわちエルサレムに住んでいる人たちに大きな影響を与えたのです。
当時諸外国から移り住んできたユダヤ人たちがいました。聖霊が弟子たちに臨まれたときに、彼らは外国語を話したのです。それは目的があったからです。神の御業を語ることです。彼ら自身の満足のために外国語を話したのではないのです。彼らはイエス・キリストの救いを伝えるためにそれぞれの国の言葉で話したのです。おそらく彼らは流ちょうに、なめらかに語っていたと思われます。それを聞いた人が葡萄酒に酔っているのだと言うくらいに、喜びに溢れて大胆に語っていたのです。
世の中の人は酒で、喜びを得ようとしたり勇気づけられようとしたりしますが、クリスチャンはその必要がありません。なぜなら聖霊に満たされると心に喜びが満たされ、聖霊によって勇気が与えられるからです。
私たちも願わくばこの地上に生きている間に、大胆にキリストを証しし、救われる人が多く起こされることを経験したいものです。そのためにはまず、私たち自身が聖霊に満たされる必要があります。エペソ5:18に「酒に酔うことなかれ、…宜しく御霊に満たさるべし」(元訳)とある通りです。
そして弟子たちの言葉を聞いた人たちにも変化が起こりました。人々は心さされ、救いを求めてきたのです。そこにも聖霊は働かれました。そしてペテロは単純に「悔い改めなさい。罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい」と言ったのです。そして「この曲がった時代から救われなさい」と勧めました。するとその日に3000人の人が救われ洗礼を受けました。
その人たちの姿が42節に出てきますが、それは2000年近くたった今もこの原則は変わりません。使徒たちの教えを守るとは聖書を読み聞くことであり、イエス・キリストを信じる交わりは今もあります。パンを裂くとはキリストの十字架の救いを表す聖餐式のことです。キリストが私たちのために十字架にかかりいのちを捨ててくださった。そのことにより、私たちは罪赦され、神の子とされて、救いの恵みにあずかったことを確信するのです。そして祈りをしていたとありますが、祈る中に聖霊は働かれ、私たちの心を強めてくださいます。

ますます聖霊の恵みにあずかりたいと思います。

                            (説教者:柏原教会牧師 西本耕一)