柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「キリストの証人となる」 ルカの福音書 24章45∼49節

 イエス様は復活され、弟子たちと共に40日間おられました。その間 、何をされていたのでしょうか。それは、聖書を教えることでした。なぜ、聖書を教えることが重要なのか。

 それは、 「言葉は残る」と言うことです。今のように、声は残りませんでした。けれども、文字を書いて残すことができました。それは全世界の人に、そしてあらゆる時代の人々にイエス・キリストの救いを伝えるためであったのです。

 

1,心が開かれる


 45節に「心を開いて」とあります。その目的は、聖書を悟らせるためでした。人間はなかなか神様の思い、御心がわかりません。イエス様の弟子たちも、復活を信じることができませんでした。朝早く墓に行ったマグダラのマリヤもそうでしたし、エマオに逃げていく弟子たちも、復活のイエス様に会っても、直ぐわかりませんでした。彼らは頭が悪くて理解できなかったのではありません。24:25には「心が鈍くて、…信じられない者たち。」とあります。ある人は、「聖書は頭で理解するものではなく、心で理解する、ハートで読むものだ。」と言われました。 24:32には「聖書を解き明かして下さる間、私たちの心は内に燃えていたではないか。」と弟子たちの証しがあります。聖書を読むと、心が燃やされるのです。

 私はまだそんな経験がない、と言われる方もあるかと思います。しかし、聖書は神の霊感を受けて書かれたものです (Ⅱテモテ 3:16)。ただの本ではありません。聖霊が人に感動を与えて書かされ、特別なことが書かれているのです。

 それは46節にある「キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり」と言うことです。苦しみを受けは、すなわち、十字架で身代わりになって死んで下さったことです。私たちの受けるべき罪の裁きを十字架で受けてくださり、いのちをもって、支払ってくださったのです。そして復活は、代価の支払いの領収書です。受け取りです。それが私たちに対する罪の赦しの証明となっているのです。ですから、2000年経った今日も、復活祭イースターをお祝いするのは、そこに意味があるからです。私たちの罪はゆるされた。ですから、これはありがたい。めでたい。イースターをお祝いするのです。ですから英語では、Happy Easter罪がゆるされ、幸せなイースターなのです。


2,キリストの証人となる


 そしてイエス様は、弟子たちが復活の証人となると言われました。それがエルサレムから始まる。しかも「罪の赦しを得させる悔い改め」とあります。十字架は罪の赦しです。そして、ペンテコステのとき、ペテロは大胆に十字架のことを語ったのです。それを聞いて人々は心さされ、悔い改め罪をゆるしてもらったのです。その罪の赦しは今日まで続いています。罪がゆるされ自由になり、心に喜びが与えられている人が大勢いるのです。

 

3,約束の聖霊


 イエス様は、そのことがなされるために「父が約束されたものを送る」と言われました。それは聖霊です。もう一人の助け主です。この方が、十字架と復活をペテロに語らせ、聞いた人の心を刺し、そして悔い改めに導かれたのです。それは聖霊のわざです。人ではありません。

 そしてそのことは「いと高き所から力を着せられる」ことなのです。 聖霊に満たされる、キリストを着る、それが高き所から力を着せられることです。そのことによって、福音すなわち、罪の赦しと永遠のいのちがすべての人に与えられるようになったのです。

 それが、ペンテコステの日に起こりました。すべての人に聖霊が注がれ、心が喜びに満たされ神を賛美し、イエス様の罪の赦し永遠のいのちを伝えていったのです。

 私たちもその約束に与り、喜びに満たされる者とさせていただきましょう。

 

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)