イエス様は最初の奇跡を家庭の中で現されました。なぜなら家族を愛されるからです。その愛の故に神様は奇跡を行われます。
このところでは、水がぶどう酒に変えられました。結婚式でぶどう酒がなくなることは当時では考えられないような大変なことでした。結婚式に出席した人たちはもちろん、また通りがかりの人にも分けて与える大切なものであったからです。ぶどう酒がなくなり結婚式がだいなしになりそうなとき、イエス様は助けを与えられました。危機を救われたのです。私たちは危機に瀕したときにどうしたらよいでしょうか。
１，イエス様に祈る
まず、イエス様に祈ることです。ここでイエス様の母マリヤが出てきます。そして何とマリヤはイエス様にお願いをしたのです。イエス様は結婚式の主催者ではありません。むしろ招かれたお客さんです。振る舞ってもらう方の人です。なぜマリヤはイエス様にお願いしたのでしょうか。それはイエス様が必ずどんなことでも助けてくれる、その思いが心の中にあったからに違いありません。私たちもまた、ピンチの時にまず祈ることです。神様に祈り求めることによって助けが与えられます。そしてピンチはチャンスに変えられます。神の栄光が必ず現されます。
２，イエス様に従う
イエス様は「わたしの時はまだ来ていません」と言われました。イエス様の最大の助けは何でしょうか。それは私たちのいのちを救うことです。十字架による罪の赦しの時はまだ来ていませんでした。
しかしイエス様はありとあらゆる問題を解決して下さる方です。病をいやし、死人を生き返らせ、大勢の空腹の人を満腹にされる、ありとあらゆる奇跡を行われる方です。しかし、最大の奇跡は罪人が赦されて救われる。天国に行ける者となることです。その時はまだでした。
そんな状況の中でマリヤは手伝いの人たちにお願いをしました。それはイエス様が言われることは何でもしてあげてください。と言うことです。そばには食事の前に手や足を洗うための大きな水瓶がありました。なんとイエス様はその水瓶に水を満たしなさいと言われたのです。大変な重労働でした。しかし、手伝いの人たちは不平を言わずに黙々と奉仕をしたのです。
そして、その水瓶の水を汲んで世話役、結婚式の責任者の所に持っていったのです。何と水は最上のぶどう酒に変わっていたのです。世話役は驚いて、花婿に、なんで一番上等のぶどう酒をとっておいたのか、普通は後になるほど悪いものを出すのにと言ったのです。それほど、美味しくて喜ばしいものであったのです。
３，ピンチをチャンスに変えられる
なぜイエス様は奇跡を行われるのでしょうか。目的があります。それは人の喜びを見たいからです。決して、悲しんだり悩んだり姿を喜ばれません。私たちが喜ぶことを、イエス様は喜ばれます。私たちもこの世にあって、喜びや楽しみが尽きることがあります。足らなくなってしまい、なくなることがあります。人間の望みや力が尽きてしまったときに、神様は栄光を現してくださいます。ぶどう酒がなくなったときに、水から最上のぶどう酒を造り出されました。奇跡です。私たちも造り変えられるのです。「だれでもキリストにあるなら、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去り、すべてが新しくなったのである」と約束されています。
私たちもまた、味気ない人生から、喜びと感謝に溢れる人生に造り変えて頂きましょう。
（宣教者：柏原教会牧師 西本耕一）
