キリスト教の一つの特徴は、神様が来なさいと招いておられることです。おそらく、他の宗教では「○○しなさい」そうしたら幸せになれると教えられているのではないかと思います。 しかし、イエス･キリストは私たちに、「わたしのところに来なさい」と招かれるのです。
１，すべての人を招かれる
それでは、イエス様の招かれる人は立派な人でしょうか。そうではありません。ここに2種類の招かれる人が出ています。一人は疲れている人です。今の時代問題は「疲れ」ではないでしょうか。身体も心も疲れている。リラックスしたい、休憩したい、私たちの心は安息を求めています。
私は一度過呼吸になったことがあります。息を吸いすぎて呼吸が苦しくなるのです。一つ対処法を教えてもらったのですが、ビニール袋をかぶることでした、意外にも呼吸は楽になりました。もっと大切なのはリラックスすることです。すると呼吸も自然と楽になれるのです。
イエス･キリストは、疲れた人、重荷を負っている人を招かれます。ある人が車で走っていると坂道を重い荷物を背負って歩いているおばあさんを見かけました。見かねて車を止め乗せてあげました。そして後を見ると、おばあさんは背中に荷物を負ったままで乗っていたのです。荷物を下ろして下さい。というと、自分まで乗せてもらって、荷物まで下ろすのは申し訳ない、とおばあさんが遠慮して言いました。男の人は、重さは変わりませんから同じですというと、おばあさんは「そうですか。」といって、荷物を下ろしたら、「本当に楽になりました。ありがとうございます。」と喜んだそうです。
しかし、現代は、そのような人が多いのではないかと思います。全部イエス様にお頼りしたら申し訳ない。これは自分で担ぎます。といって苦労している人が多いのではないでしょうか。イエス様は、「あなた方を休ませよう」と言っておられるのです。
なぜなら、イエス様は、十字架にかかり、すべての罪を赦す権威を持っておられます。そして、死の中からよみがえられて、死に勝利された、全能の神です。この方に不可能な事は一つもありません。そして、約束されたことは、すべて成し遂げられる方です。
ですから、私たちが信頼して、イエス様のもとに来て、すべての重荷を下ろして委ねるなら、私たちは楽になります。イエス様は私たちを休ませて下さいます。本当の安息を心に与えて下さるのです。
２，くびきを負って学ぶ
そして、もう一つ大切なことは、くびきを負って学ぶことです。くびきとは、牛などの家畜に鋤を引かせるために、首に架ける道具です。その当時は二頭の家畜にくびきを架けて、鋤を引かせました。そうすることによって、学ぶことが出来るのです。私たちの人生も自分一人で背負うなら、苦しいと思います。でも、二人で、しかも、私たちの重荷を負って下さる人が共におられることは心強いですし、安心です。
マラソンの小出監督が亡くなったとニュースで聞きました。2人の選手がオリンピックでメダルを取りました。監督は、選手が苦しんでいるときも励まして才能を伸ばし、時には一緒に走ったそうです。素晴らしいコーチだと思います。
しかし、私たちには素晴らしい人生の監督・コーチがおられるのです。「わたしのくびきを負ってわたしに学びなさい」と言われるイエス･キリストが私たちの人生の監督でありコーチなのです。
しかも、死に打ち勝ちよみがえられた。私たちに永遠のいのちを与えて下さる方なのです。私たちの人生の勝利と栄光のゴールを共に走って下さる方なのです。
（宣教者：柏原教会牧師 西本耕一）
