柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「イエス様の復活」ルカ24章1-9節

イースターおめでとうございます。ご一緒にイエス様の復活をお祝いできることを心から感謝します。
 もし、イエス様の復活がなければ私たちの信仰は空しいものです。いくら立派な教えを信じたとしても、死んで終わりならがっかりしてしまいます。
 しかし事実、イエス様は死の中からよみがえられ、この復活が二千年間語り継がれ、全世界に伝えられているのです。そして、このことを聞いて多くの人が生きる希望を見いだしているのです。


1,死の恐ろしさ
 週の初めの日、日曜日の朝です。二人の女の人がイエス様に香料を塗るため、墓に来ました。お墓はあんまり気持ちのいいところではありません。しかも当時の墓は洞穴に死体を安置する方法でした。
 ところが行ってみると、墓穴が空いていてイエス様の身体が見当たらないのです。大変なことです。女の人たちは途方にくれました。
私たちも人に会えないと心配し、不安になることがあると思います。イエス様が死なれたことは大変なショックであり、しかも女の人たちはイエス様が墓に葬られたのをはっきりと見ていたのです。そのイエス様の身体がないことは衝撃でした。さらには御使い、すなわち天使が現れ、女の人たちは恐ろしくなり地にひれ伏したのです。
 それほどに、人間の死は衝撃であり、不安であり、恐れなのです。しかし、話はこれで終わらなかったのです。


2,天使の知らせ
 ここになんと御使い(天使)が現れたのです。天使は、神様に仕え、時には人間を助けたり、人に神様の御心を知らせる働きをします。例えばガブリエルという御使いは、母マリヤにイエス様の誕生を告げ知らせました。ここに出てくる御使いは、イエス様がよみがえられたことを女の人たちに知らせたのです。
 「イエス様は、生きておられる。ここにはもうおられない。なんで墓の中を調べるのか」そして「お話になったことを思い出しなさい」と女の人たちを励ましました。
 彼女たちは何を思い出さなければならなかったのか。二つのことがあります。それは、イエス様の十字架の死と、そして復活です。イエス様はこのことを弟子たちに語られました。でも、彼らは理解できなかったのです。
 しかし、現実にイエス様は十字架で死なれ、そして復活されたのです。約束されたことをイエス様は実現されました。
 十字架は罪の赦しです。私たちすべての罪は十字架で赦されるのです。そして復活は私たちの新しいいのち、新しい生き方です。天国を目指して生活する、この世はただの通過点、歩むべき道であり、私たちのゴールは天国にあるのです。この世は目的ではありません。
 そのことを御使いたちは知らせました。


3,復活を伝える
 女の人たちはどうしたでしょうか。イエス様の復活をすぐに弟子たちに伝えました。それだけではありません。他の人たち全部に知らせたのです。そして、その話がなんと全世界中にそして二千年経った私たちにも知らせられているのです。
 嘘の話でしたら、伝わらなかったでしょう。いや、命がけで、命を捨ててまでイエス様が復活されたことを伝えることはなかったでしょう。
 死に打ち勝つキリストの復活のいのち、そして十字架による罪の赦しがすべての人に与えられるのです。

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)