今日は、花の日・子どもの日です。アメリカの教会で始まりました。アメリカではこの時期沢山の花が咲くそうですが、ある教会で子どもたちの訓練のために、花束をもって病気の方を訪問することをしたそうです。お花をもらって怒る人はないと思います。受け取った方は大変喜び、子どもたちも逆に感謝されて喜んだそうです。そのことを通して、愛情を持って人と接することの大切な学びをすることができました。
今日教会では、子どもたちだけではなく大人の人たちも訪問に出かけることは素晴らしいと思います。
1,キリストを知ることの喜び
14節でパウロはいきなり、「感謝します。」と語っています。なぜ彼は感謝したのでしょうか。それは「キリストによる勝利の行列に加え」という言葉があります。
当時、勝利の行列を見ることがありました。大きな町にはローマ軍が駐留しており、戦があって、勝利した時には、凱旋パレードが行われました。フランスのパリに凱旋門がありますが、ローマ時代にはその他の町々にもそれぞれ、凱旋門があり、勝って帰って来た時には凱旋パレードが華々しく行われたのです。そして、そのパレードには、凱旋将軍とともに、その戦で負けた敵が捕虜として戦利品と共に連れて来られました。ローマの人たちにとっては勝ったことのしるしとしてパレードは喜びのときであったのです。
しかし、ここではローマ軍の凱旋パレードではなく、キリストによる勝利の行列とあります。これはまったくこの世のパレードとは異なります。イエス・キリストは私たちに、信仰による勝利を与えて下さいます。福音書を見れば、悪霊が追い出されたり、病が癒やされることが多く記されています。それは真に、喜びのパレードが起こされるようなことであったと思います。私たちも病が癒やされたり、悪いことが改善されて良くなれば、非常に喜ぶと思います。
パウロにとって、勝利とは何か、それは自分の罪が赦されること、そして神様の豊かな恵み、祝福に預かることでした。
彼はかつて、迫害者でした。それは迫害された人たちにとって赦されないようなことであったと思います。しかし、パウロは自分の罪をもイエス・キリストは赦して下さった。そう確信して、今度は逆に迫害されても、イエス・キリストの救いを伝える者となった。そのことがキリストによる勝利の行列に加えられた者であると言うことです。私たちもイエス・キリストを信じるだけで、勝利の行列に加えられるのです。
2,私たちはキリストの香りを放つ。
このところで、キリストの香りと言う言葉が3回出て来ます。第一にキリストを知る知識の香りとあります。キリストを知る、この事はパウロにとって重要でした。彼はキリストを知りませんでした。聖書はよく読んでいましたが、わからなかったのです。ところが、復活のキリストにあってやっとその真実がわかりました。自分の罪が十字架によって赦されたということです。救いがわかったパウロはどうしたでしょうか。それを伝えたのです。それがキリストを知る知識の香りを放つことになるのです。それは私たちにもできることです。凱旋パレードで香りを放つのは、その先頭に花をまく人たちがいました。その花びらが踏まれて、良い香りが辺り一面に漂ったのです。キリストの香りとは、十字架のかおりです。綺麗な花が踏まれ散らされる時かおりを放つように、私たちも逆境や困難また迫害に遭うなら、キリストのかおりを放つチャンスであるのです。そのことを通して、私たちは、救いのかおりを放つことができます。
(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)