柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「キリストのかおり」2コリント2章14-16節

今日は花の日です。お花を持って公共施設を訪問したり、病気の人をお見舞いしたりする日です。今から約160年前にアメリカの教会から始まりました。子どもたちを訓練することが第一の目的でした。今でも花を持って訪問します。
お花をもらって喜ばない人はいないと思います。心が和みます。私たち自身がそのような存在であるならなんと素晴らしいでしょうか。感謝な事です。パウロはまさに、彼自身がキリストのかおりとなって変えられたことを証ししています。


1,キリストの凱旋

この手紙が書かれたのは、ローマ時代です。ローマは最強の軍隊を擁していました。軍隊が勝利して帰ってくるとパレードが行われました。そして敵の捕虜を引っ張って自分たちが勝ったことをアピールしたのです。
私たちの戦いは人に対してではありません。この世の君、キリストに敵対するサタンとの戦いです。11節を見るならサタンは人を欺き、策略を持って私たちに近づきます。サタンの策略とは私たちをキリストから離し、そしてサタンと一緒に滅ぼされようとするのが目的です。ですから私たちはサタンに欺かれてはなりません。この世の権力や麗しさ、立派さは偽りであり、私たちを誘惑するものです。イエス様も荒野で試みられましたが、神の御言葉により勝利されました。
そして私たちも、キリストの勝利に与るのです。キリストが凱旋将軍であり、キリストの力によって私たちはサタンに打ち勝つことができるのです。
パウロはかつて、キリストに敵対する人でした。ところが、彼はキリストに捕らえられ、心の目が開かれてキリストに従う者となったのです。そしてキリストのために信仰の戦いを戦い抜き、キリストによる勝利の行列に加えられたのです。
私たちも同じように、キリストの勝利の行列に加えられます。それは行いによらず、自分の賜物によらず、神の導き選びによって勝利の行列に加えて頂けるのです。


2,キリストのかおり

ローマで凱旋パレードが行われるとき、香が焚かれたり沢山の花が撒かれて、麗しいかおりが一面に漂いました。花をつぶすと汁が出て、それを集めると香水の原料となりますが、私たちがまさに試練に遭うことは、花がつぶされるようなものかもしれません。その時一体何が出てくるのか、苦しみの中にも、麗しいかおりを放つものでありたいと思います。
キリストは「ののしられても、ののしり返さず、苦しめられても、おどすことをせず、正しくさばかれる方にお任せになりました。」(?ペテ 2:23)とペテロは証ししました。まさにいのちから出て、いのちに至らせるかおりでした。キリストによって罪赦されて救われた私たちも、このキリストのかおりを放つものでありたいと願います。
私たちを通して、キリストがどのようなお方であるのか知られれば、大きな喜びです。それこそが、キリストの凱旋パレードであり、天国の門に向かって進む救いの大行進となるのです。


         (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)