パウロはエペソの人たちに獄中から励ましの手紙を送りました。エペソは偶像礼拝の盛んな地であり、物質的にも豊かな町でしたが永遠には続かないのです。後滅ぼされました。私たちが求めるのはこの世のはかない栄光や豊かさではなく、永遠のいのち天の御国で生きることです。
１，神の力
エペソで教会が誕生しました。それは驚くべきことです。偶像礼拝の盛んな中にも教会は誕生したのです。それは人の力によってではありませんでした。神の力によって新しく生まれたのです。それはまさに聖霊の働きでした。パウロたちクリスチャンが御言葉を人々に語り、彼らはそれを心に受けとめ、新しい命に生きる者となったのです。
そしてパウロは獄中から、励ましました。主にあって大能の力によって強められなさい。主にあってそれは、キリストのうちにあってということです。キリストの愛に包まれ、キリストの守りの御手にしっかりと支えられている、そのことによって力が心にみなぎり生きる希望が湧いてくるのです。
私たちに必要なことはパウロと同じように、キリストが自分の心の中に生きておられる、そのキリストが自分を満たし、心が強められて勝利することです。
２，悪魔の策略
エペソでは、信仰の大反対・迫害が起こりました。神殿で生計を立てている職人たちの反対があったのです。野外劇場で群衆が集まる大暴動が起こったのです。
これは単に人だけの力ではありません。背後には悪魔サタンが働いているのです。悪魔は巧妙です。人を惑わし、ついには自分と一緒に滅ぼそうと企んでいるのです。その悪魔の策略は何かというと、クリスチャンをイエス・キリストから引き離し、自分もろとも滅ぼそうとするのです。その滅びとは、肉体の滅びではなく、魂の滅び―永遠の滅びです。地獄に行ってしまうことです。サタンとの戦いは、人に対するものではなく、霊の戦いであり、空中での戦いです。
３，神の武具
その戦いで私たちが滅びることがないように神様は武具を与えて下さいました。
(1)真理、帯は腰に力を与えます。重量挙げの選手は必ずベルトを巻きます。そのことによって力を発揮出来るからです。私たちも、真理に従えば力が与えられます。真理に逆らうなら 力は得られません。
(2)正義、胸は心臓ハートがあります。それを守るのは、神の正義です。自分が正しいと主張するのでなく、神が正しいと認めて下さる。私たちは神の義によって、心は守られるのです。
(3)平和、靴は歩き回るのに必要です。靴なしで戦えません。平 和―神の平安をいただいて、どんなところにも行くことができる、どのようにも動くことができるようになるのです。
(4)信仰、ローマ兵は大楯で火矢を防ぎました。信じるという信仰が私たちを守るのです。
(5)救い、兜は頭を守ります。私たちの頭を守るのは救いです。十字架で罪赦された、それが一番大切です。
(6)神のことば、イエス様は悪魔に試みられたとき、御言葉によって勝利されました。私たちも神のことばによって悪魔に勝利できます。
エペソのクリスチャンたちは御言葉によって勝利し、その救いはますます広まって全世界に及んでいます。私たちも神の武具をいただき、悪魔に勝利し希望を持って生きる者とさせて頂きましょう。
（宣教者: 柏原教会牧師 西本耕一）
