柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「救い主を待ち望む」エレミヤ29章10-13節

アドベント・クランツが飾られ、イエス・キリストの降誕を待ち望む時です。町中はクリスマスの雰囲気になって賑わっていますが、私たちを本当に喜ばせるのは何でしょうか。ごちそうでしょうか。あるいはプレゼントでしょうか。それ以上のものを神様は私たちに与えて下さいます。


1,試練の時

エレミヤは涙の預言者と呼ばれました。彼は神のことばを語りましたがイスラエルの人たちは聞きませんでした。そして、ついにバビロンに滅ぼされて、捕囚となったのです。神様の栄光は消え、捕虜となって異境の地に連れて行かれました。しかもその期間は70年間ほとんど人の一生です。彼らにとっては過酷でした。しかし、その年数が経って、神様はユダヤ人を解放されたのです。ペルシャのクロス王を用いて、その約束を果たされました。


2,神様の約束

その約束とは何でしょうか。平安を与えるという約束でした。ヘブル語ではシャロームという言葉です。そこには、大切な意味があります。平和であり平安です。私たちの心が安らぐその平安を与えて下さる。また、繁栄という意味もあります。そして健康、元気であるという意味も含まれます。神様はそのような祝福を私たちに与えると約束しておられます。ですから決して、試練だけではなく神様の幸い、シャロームを与えて下さるのです。そして、単なる偶然のことではなく、計画である。神様は、すべての事に関して計画を持っておられます。それは、救いの計画であり、私たちが真に幸福になるための計画です。 なぜイスラエルはバビロンに滅ぼされたのか。大きな理由があります。それは、イスラエルが神ならぬ神を拝んだ、偶像礼拝に問題がありました。十戒をとおして、私以外のものを神としてはならない。偶像を作って拝んではならないと戒められました。しかし、イスラエルの民はその約束を破り、偶像が入り込みそれを拝んだのです。それ故、神様の祝福と守りを失い、破滅と捕囚に向かって行ったのです。
私たちも学ばなければなりません。一体誰が祝福して下さるのか。誰が私たちを守り幸いを与えて下さるのか。それは、真の神―救い主しかおられないのです。イエス・キリストこそが私たちを救って下さるメシヤ救い主です。


3,祈りと礼拝

それでは私たちはどのようにして神様の祝福を得ることができるのか。それが、12,13節に出ています。まず一つのことは祈りです。祈り求めることです。ダニエル書ではダニエルが日に三度祈ったことが記されてあります。彼は祈りによって、自分を害するものから守られ、勝利と祝福が与えられたことがダニエル書に記されてあります。
そして、もう一つは礼拝です。たとえ神殿がなくても礼拝はできます。それは13節にあるように、心を尽くして主を求めることです。同じダニエル書にユダヤの三人の若者たちのことが出ています。彼らはネブカデネザル王の象を拝むことを強制されましたが、拝みませんでした。火の燃えさかる炉に投げ込まれましたが焼け死にませんでした。神様は彼らを助け、そして彼らに栄えと力を与えられたのです。
私たちも同じです。今このところで真の救い主を礼拝し、祈り求めるなら、神様は必ず祝福を与えて下さいます。心は平安に満ち、必要が与えられまた、健康を回復するのです。


           (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)