柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神のみわざが現れる時」使徒12章1-17節

特別礼拝
      「神のみわざが現れる時」
         使徒12章1-17節
             関西聖書神学校校長
                 鎌野善三先生

教会は、1世紀から現代に至るまで、様々な試練に直面してきました。しかし神は、どのような時にも教会を守り、勝利を与えてくださいました。本日の箇所でも、ヤコブの殉教と、ペテロの逮捕が描かれています。


一、困難な状況

ペテロに対する警戒は厳重でした。二本の鎖につながれ、4人一組の兵士が6時間交代で見張っています。処刑の日は翌日に迫っていました。絶体絶命の困難な状況でした。現代の日本にはこのような政治的迫害はありませんが、物質中心主義の蔓延、教会の高齢化、教勢の衰退等の困難に悩んでいます。神学校も学生数の低下、建物の老朽化に直面しています。


二、奇跡的な解決

しかし御使いが現れ、ペテロを救い出したのです。ペテロ本人でさえ、「現実の事だとはわからず、幻を見ている」とさえ思うほどでした。いつの時代でも、神は人間の考えをはるかにまさるみわざをなさいます。私たちの信じる神は、現代でも奇跡をなしてくださるお方です。そして、もっと多くの学生を与え、学びをするに相応しい建物を備えてくださるはずです。


三、熱心な祈り

このような状況下で「教会は彼のために、神に熱心に祈り続けて」いました。ところが、実際にペテロが教会の入口に着いた時、対応した女性の言葉を信じることができませんでした。私たちの祈りも、このようになる可能性があります。祈ってはいるが、その実現は困難だと思いこんでいるのです。しかし、この天地を創造された真の神に、できないことはありません。
困難な状況の時こそ、私たちは必死に祈り求めます。学生の増加も新校舎の建築も、信仰者の祈りによって実現するのです。全能の神に目をとめましょう。その時、必ず神のみわざが現れます。