柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の国を受け継ぐ」ヘブル12章18-29節

8月15日終戦記念日です。私たちはもう二度と愚かな戦争を起こさないように心しなければなりません。柏原教会も弾圧を受け、慰めの家は閉鎖されホーア先生は特高警察に見張られ軟禁状態となり最後には強制送還されました。
それでも神様は柏原教会を再建され今日に至っています。なぜなぜそれが可能となったのか、聖書は私たちに原動力を語っています。


1,律法から福音へ

ここでは、シナイ山のことモーセのことが出て来ます。エジプトから救われたイスラエルの民は荒野を通って約束の地カナンを目指しました。しかし、荒野で民はモーセに逆らい神につぶやき不信仰に陥りました。その結果、荒野で死ぬものたちが絶えなかったのです。そのために神様はモーセシナイ山に招き、守るべき約束―十戒を与えられたのです。
その様子がこのところに記されてありますが、私たちに取っては過去の教訓だけにとどまらず、神様の新しい契約―福音によって救われ、私たちの目ざすのは今日のイスラエルではなく、22節にある生ける神の都、天にあるエルサレム、すなわち天国を目指して、今、生きているのです。今が私たちに取っては、イスラエルに対する荒野の旅路であり、シナイ山での出来事は、私たちに取っては、新しい契約―福音に接するときであるのです。
イスラエルの民はモーセに率いられて旅をしカナン今のパレスチナを目指して進んでいました。しかし、私たちはこの地上でしあわせな国を築くのではなく、神様が備えておられる天の都に入ることを目ざさなければなりません。なぜなら、この地上にあるもの、また天にある星も宇宙もすべてのものが滅びる時が来るのです。この宇宙は永遠に存在することはできないのです。私たちは、滅びから救われなければなりません。天国に入らなければならないのです。 
誰が天国に入れるでしょうか。良い行いをした人でしょうか。それとも真面目で正しい人でしょうか。聖書は義人はいない、一人もいないと言っています。すべての人は罪を犯したために栄光を受けられなくなっていると言っています。そして、罪の支払う報酬は死である。私たちはこのままでは滅びてしまうのです。救われる必要があります。
どのようにして人は救われるでしょうか。「新しい契約の仲介者イエス」(24節)とあります。イエス様こそ私たちが天国に入るように仲介して下さる方です。アベルは兄に殺されて、それは不当だと裁きを叫ぶものであったのですが、イエス様は全くちがいます。あの十字架の上で、「父よ、彼らをお赦し下さい」と祈られたのです。それは、私たちに対する罪の赦しです。このイエス様を信じ受け入れるなら、あなたの罪は赦され天国に入ることができるのです。


2,揺り動かされない御国を受けている

もし信じるなら、天国に入ることができます。拒まないように注意しなければなりません(25節)。モーセを拒んだ民が滅ぼされたように、天から語って下さる方を拒むなら私たちも滅ぼされてしまいます。私たちは天からの声に聞き従わなければなりません。それは御聖霊によって可能です。従うことができます。
シナイ山も全山揺り動かされました。モーセも恐れました。しかし、それよりも恐ろしいことが起こると警告されています。地だけでなく、天も揺り動かすと警告されています。黙示録にもその様子が記されています。想像できないくらいの恐ろしいことです。
しかし、感謝な事に、イエス様を信じるなら、天国が約束されており、私たちは感謝を持って生活することができます。そして、単に地上の生活をするだけではなく、神に仕える者として奉仕をすることができるのです。その奉仕は様々あります。礼拝も奉仕ですし、祈りも奉仕です。神に喜ばれる生き方をして神様に感謝しましょう。


            (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)