柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「さよならを言われない神」ヘブル13章1-6節

ヘブル人への手紙は、1世紀中頃から後半にかけて、困難な中にいるクリスチャンに宛てて書かれた手紙と言われています。今私たちもある意味困難な中にあるでしょう。神様は私たちをも、この手紙を持って励まして下さいます。


1,兄弟を愛する

兄弟愛は、聖書全般を通して語られていることです。イエス様も、弟子たちに最後の晩餐の席で、「わたしがあなた方を愛したように互いに愛し合いなさい」と命令されました。今日でも同じことです。私たちにとっても愛し合うことが大きな課題です。
その一つの、具体的なことが「旅人をもてなす」ということばに表されています。日本でも古くからあったと思います。四国でも、お遍路さんをもてなすという習慣はいまでも続いています。しかし、聖書の記述はそれよりも遙か昔から行われていたことです。
何と、天使をももてなしていた人がいたとここに記されています。例えば、信仰の父と呼ばれたアブラハムがそうでした。彼は、見知らぬ旅人をもてなしました。するとその旅人は、素晴らしいことを伝えました。それは赤ちゃんが生まれることです。その約束通り、アブラハムには子が与えられ、イサク―笑うという名前がつけられました。また、ソドム・ゴモラが滅ばされることも告げられ、彼は甥のロトを救い出しました。ですから、旅人をもてなすことは幸いなことです。私たちもまたそうでありたいと思います。
そして、もう一つのことは牢につながれている人々を思いやることが記されてあります。それは、罪を犯して牢に繋がれているのではなく、信仰のゆえに迫害を受けている人たちのことです。その人たちを思いやりなさいと言われていますが、パウロもしばし、牢に繋がれましたが多くの兄弟姉妹に支えられて困難を乗り越えることができました。私たちも実際に困難な中にいる人たちを思いやり助けることが兄弟愛をいつも持つことになるのです。


2,生活に関する戒め

まず、結婚のことが出てきます。神様は、人間を男と女に創造されました。それは、お互いに愛し合い助け合うために造られたのです。そして、生めよ増えよ地に満てよと祝福されました。結婚が尊ばれるようにしなさいとは、当時の問題があります。ローマ時代の終わりは、不道徳・不品行によって国家は乱れ腐敗し、国が滅びました。内側から崩れていくものです。今の時代も、性道徳は乱れ犯罪が横行しているような時代です。私たちも、注意しなければなりません。何よりも、家庭が健全で神の愛に満ちたところであるべきです。家庭の安らぎは、神から来るべきものです。キリストの平安によって、家族はまとまり、しっかりと建つことができるのです。
そして、金銭に関しても注意しなければなりません。金銭そのものは悪ではありません。お金は使う道具であり、それ自体が目的ではないのです。金を目的に生きるなら、ルカ19章に出てくるザアカイのようになります。友だちを失ってしまいます。しかし、彼にも神のあわれみ救いが与えられました。イエス様によって彼は救われ、愛に満たされたものとなったのです。


3,さよならを言われない神

金の切れ目が縁の切れ目になる事があります。ルカ15章には放蕩息子の話がありますけど、彼が一文無しになったとき、だれも助けてはくれませんでした。しかし、彼は悔い改めて「神様に対して罪を犯した、そしてお父さんに謝ろう」といって帰ったのです。彼が帰っていったとき、真っ先に見つけたのはお父さんです。そして、死んでいたのが生き返ったと喜んでくれたのです。それが、神の愛です。
神様は、「決して離れず、捨てない」と約束されます。その愛は永遠に変わりません。神様のもとにいつもおらせていただき、心満たされる生活をさせて頂きましょう。


                 (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)