柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「キリストの愛」ローマ5章6-8節

先週は母の日でした。母の愛は素晴らしいものです。しかし、母の愛に勝るものがあります。それは神の愛です。しかも、神の愛はどんな人にでも与えられる愛です。


1,不敬虔なものをも愛する

人間というものは、自己中心的なものであると思います。自分に得をするものはえようとしますが、損をするようなものは避けようとします。愛することを考えるときも、自分を愛する人は愛します。また親切にします。しかし、自分に迷惑をかけるような人やまして自分を害するような人を愛することができるでしょうか。非常に難しいことだと思います。
しかし何とイエス・キリストは「不敬虔な者のために」死んで下さったとパウロは言っています。彼はある意味実に不敬虔な人でした。確かにユダヤ人としては立派な人でした。しかし、何も悪を行っていない人をただイエス・キリストを神として信じている人たちを男女の区別なく老人も子どもも容赦なく牢に入れる人でした。あわれみの一片もなく、まさに不敬虔な者であったのです。
ところが彼は復活のキリストに出会いました。そして、キリストによって自分の罪深さがわかり、キリストの愛がわかったのです。


2,無条件の愛

キリストの愛は無条件です。私たちのように打算的な愛ではありません。私たちの場合は条件付きの愛であると言えます。自分を愛してくれるなら、愛する。自分に親切にしてくれるならその人を愛する、と言った愛です。
しかし、キリストはまったく条件を付けずに私たちを愛して下さる方です。しかもそれは、命がけの愛です。「死んでくださった」と二度出てきます。不敬虔な者のために、そして私たちが「まだ罪人であったとき」とあります。私たちが信仰を持ってから愛されたのではありません。まじめでよい人間になってから愛されたのでもありません。無知でわがまま、自己中心なまだ罪人であったときに、死んで下さったのです。
イエス・キリストは、善人のために死なれたのではありません。罪人のために死なれたのです。罪人の代価を、ご自分のいのちをもって支払って下さいました。これほど大きな愛は他にはないのです。
イエス・キリストは今も私たちを愛して下さっておられます。それがなぜわかるのでしょうか。それは聖霊が私たちの心の内に働かれて、神の愛がわかるからなのです。聖霊の働きによって、神の愛がわかり、神の愛が実行されます。最近地震が多く発生しています。私たちは更に深く神の愛を知り、神様に生かされ、愛を実するものとさせて頂きましょう。


             (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)