柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神様の約束」エペソ6章2-3節

母の日は教会から始まりました。教会学校で子どもたちに聖書のことばを教えていたジャービス夫人は「あなたの父と母を敬え」からお父さんお母さんに喜ばれることは何でしょうと子どもたちに尋ねました。それを聞いていた娘のアンナは、ジャービス夫人の召天後、記念会でカーネーションの花をプレゼントしたのが始まりです。


1,人を大切にする

父と母を敬えとは、大切にすることです。神様は人間に守るべきことを与えられました。それが聖書に記されている十戒です。それをわかりやすく言うと、神様を愛することと人を愛することです。それが律法の精神でした。
特に人を愛することでまず最初にあるのが「あなたの父と母を敬え」と言う言葉です。殺してはならないとか、偽証してはならないと後に出てくるのですが、人間関係で一番大切なことが父と母を敬えと言うことなのです。
なぜなら、人間関係の根本は親子関係にあるからです。親子関係がしっかりしていると子どもは健全に成長します。そのためには父母を敬うことを教える必要があったのです。もし、敬わないでさげすんだり馬鹿にするなら、その人は健全にまた人として立派には成長しないでしょう。私たちが敬うことを教えるなら、それを聞いて育つ子どもも敬われる人となることができるのです。
いくら科学が発達し、便利な世の中になったとしても敬う心がなければ空しいものです。いやむしろ社会は乱れ崩れていくかもしれません。改めて私たちは、敬うことの大切さをまず自分が知り、教えていくものでありたいと思います。


2,神様の約束

十戒は人が作ったのではありません。神様がモーセに与えられたものです。もし、十の戒めを守るなら神様は私たちに祝福を与えて下さいます。そのことが3節に出ています。幸せになり、長生きすると言うことです。昔は長生きできませんでした。食べ物も医療も環境もよくありませんでした。ですから、昔の人たちにとって長生きできると言うことは素晴らしいことだったのです。
今でもアフリカは、赤ちゃんの死亡率が高く、平均寿命は短いのです。おそらく長生きしたいと思っている人は多いと思います。日本はどうでしょうか。長寿国であり、平均寿命も長く文化的な生活をしています。しかし、それで幸せかというとそうでもありません。自分が幸福だと感じている人はそう多くはありません。むしろ、いろんな悩みや問題を抱えている人が多いのではないでしょうか。
しかし、神様は幸せを与えて下さる方です。たとえ今の社会が住みにくいところであったとしても、幸せにして下さり、いのちを長くして下さるのです。
そのような幸いを与えるためにイエス・キリストは来られました。父と母を敬えと言われても、できない人もあります。しかし、イエス・キリストの十字架によって心が変えられることができます。愛する人赦す人に変えられます。そして、幸いを得られるのです。
私たちも神様の恵み、救いを頂いて、人を敬い、そして幸せに、さらには永遠のいのちに預かる者とさせて頂きましょう。


              (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)