柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「しあわせの約束」エペソ6章1-3節

五月第二日曜日は母の日ですが、母の日は教会から始まりました。アメリカの小さな町の教会で、ジャービス夫人が子どもたちに聖書を教えていました。「父と母を敬え」十戒の言葉です。お父さんお母さんを尊敬するとはどんなことですか、と子どもたちに尋ねました。その中に娘のアンナも聞いていました。
ジャービス夫人が召された後、記念会が行われ、アンナはお母さんの言った言葉を思い出し、好きだったカーネーションを飾り、来会者に配ったのです。それが今日の母の日となりました。「父と母を敬え」が母の日の精神です。


1,神の命令

父と母を敬うことは神の命令です。十戒の第五の戒めです(出エジプト20:12)。してもしなくても良いという問題ではなくて、神の命令であり、それは行わなければならないことです。ユダヤ人はこの十戒を守りました。もし、守っていなければとっくの昔に滅んでいたことでしょう。彼らはこの言葉を今も守り、実行しています。
しかし、問題はただこの言葉を行っていれば良いのかというと、そうではありません。単に律法として守り行うと言うことではないのです。なぜなら、エペソ6:1に「主にあって」という言葉がついています。私たちは自分の力や思いでは、親を敬うことや、親に従うことはできないのです。
親を敬う、親に従うことは大切です。イエス様もそのようにされました。ルカ2:51に「ナザレに帰って、両親に仕えられた」とありますが、12歳の日の出来事です。過越の祭りの日エルサレムに行かれ、神殿で律法の教師と議論をされていた、両親は心配し探し回りやっと見つけ、イエス様は必ず父の家にいると話されたが、それでも両親に従い、18年間仕えたのです。イエス様の生涯は、仕えられるために来たのではなく、仕えるためであり、いのちを捨てるために来られたのです。
エス様ほど、従順の生涯を全うされた方はありません。そして私たちも、その主にあって、両親を敬い、従うことが可能となるのです。


2,しあわせの約束

しかも、神の命令は命令だけではありません。必ず、その結果があります。十戒では「齢が長くなる」長寿の約束があります。また、「主が与えようとしておられる地」とありますが、神様は約束の住むべき土地をも与えられます。
しかし、新約聖書の恵みに生きている私たちにとっては、この世の土地や、この世での長生きがしあわせではないのです。この世のものは、やがて滅びます。世と世の欲とは滅びると神様は言われています。それでは、約束の地や、長生きは何なのか、私たちにとっては天国であり、永遠のいのちが神の約束です。
イエス・キリストを信じるなら、敬うことも従うこともできます。そして、十字架の力によって、私たちの不従順や不敬虔は赦され、新しい命に生き、天の御国を受け継ぎ、神様の素晴らしい約束、絶対になくならない幸福に与ることができるのです。私たちも主イエス・キリストによって祝福を与えて頂きましょう。 

         (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)