柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「聖霊のあらわれ」使徒2章43-47節

この箇所には、世界で初めての教会の姿が描かれています。ペンテコステの日に、聖霊は弟子たちの心の中に働かれ彼らを通して、イエス・キリストの十字架の救いが語られました。その時、3000人ほどが洗礼を受けイエス様の弟子となったのです。それが教会です。教会とは建物ではなく、イエス・キリストを信じて弟子となった人たちの集まりです。


1,分かち合い

その教会の特徴の一つは、45節に「分配していた」とあります。必要なものを分かち合っていたのです。最近、熊本で大きな地震がありました。今も多くの人が避難所で生活しています。みんな必要なものを分かち合って生活いているのです。
2000年前の誕生したばかりの教会も物質的に必要なものを分けていたとあります。なぜそれができたのか、人に分けてあげる心のゆとり、豊かさがあったからです。乏しくては、分けてあげることはできません。でも、豊に持っているなら、分けてあげることは簡単です。彼らにはその豊かさがありました。それは、人間的な豊かさではありません。神による豊かさ、キリストの愛によって愛する豊かさがあったのです。
43節には、「心に恐れが生じ」とありますが、神に対する畏敬の念です。神を畏れ敬い、神の喜ばれることをしようとする思いが彼らの内にあったと言うことです。そして、使徒たちはイエス・キリストがなされたように、多くの不思議としるしを行いました。それは、聖霊の働きです。彼ら自身にその能力があったのではなく、彼らを通して御聖霊が働かれ、人をいやし、悪霊を追い出される業をなされたのです。


2,心が一つとなる

一度に3000人が救われましたが、彼らは心が一つでした。バラバラではありませんでした。彼らは神殿で礼拝し、またそれぞれの家で、食事をともにし、またパンを裂くとは聖餐式もそれぞれの家で行っていたのです。イエス様の時には、5000人以上がともに食事をしたことがありました。その時もバラバラではありませんでした。みんな一つとなって、分かち合い、食事を共にして、ありのままで感謝し喜んだのです。


3,日々喜ぶ

そして驚くべきことは、毎日救われる人が起こされたことです。それは驚くべきことです。聖書にははっきりと記されています。しかも、人間の働きによって救われたのではありません。「主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった」とあります。その主とは誰でしょうか。御聖霊です。主は弟子たちを通して働かれ、主が人を救い、加えて下さったのです。伝道は誰がするのでしょうか。実は御聖霊がされるのです。人ではありません。御聖霊が働かれるとき、人は罪がわかり、悔い改め、罪の赦しを求めるのです。そして、信じてバプテスマを受けて救われるのです。コンサートや伝道集会が人を救うのではないのです。御聖霊によって新しく生まれることが救いです。ですから、彼らは神を畏れ、多くの不思議としるしが行われたと医者のルカは記録したのです。それが御聖霊の働きです。

私たちにも御聖霊様が豊に働かれるように、主の御前に悔いし砕けたる魂を持って出るものとさせて頂きましょう。


             (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)