柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「絶大なる力」エペソ1章19-23節

パウロが伝道したエペソの町はアルテミスの神殿があり、偶像礼拝で栄えていました。ところがその後、神殿は跡形もなく崩され、後にはエペソの町に教会が建てられたのです。その力はどこから来るのでしょうか。


1,キリストが頭である教会

教会とは教える会と書きますが、正確にはエクレシア―召し集められたものとの意味があります。聖書に出てくる教会は建物ではありません。
大切なのは教会はキリストのからだであることです(23節)。そして、その頭はキリストであると言うことです。エペソの教会は小さかったと思います。しかし、彼らは強かったのです。アルテミスの神殿は崩壊しましたが、その後、残骸となった石を使って教会堂が建てられたのです。
神様は石ころからでもアブラハム(キリスト教信仰の創始者)を造ることが出来ます。しかも、キリストご自身が頭となって教会を支配し、導かれるのです。教会の所有者はだれなのか、それはキリストです。キリストが教会を支配され、御心のままに導かれるのです。
神様の御心とは何でしょうか。それはすべての人が救われることです。悪の支配・永遠の滅びから救われることです。そして、キリストにつながり永遠のいのちにあずかり、キリストによって成長することです。成長するとは何でしょうか。それは私たちがキリストの愛、すなわち十字架にまでかかって罪を赦し、私たちの受ける責め―滅びの代価を一切十字架で支払い、私たちを神の子として生かす、神の愛に拠って成長することです。
エス様は、わたしにつながっていなさいと言われました。私たちに与えられてる大切なことは、キリストにつながると言うことです。教会はキリストのからだであるということは、私たちがしっかりとキリストにつながって、生きていると言うことです。身体の手足が切られたらどうでしょうか。それはやがて死に、腐って滅びてしまうのです。私たちもキリストから離れてしまうなら、同じように滅んでしまうのです。私たちがしなければならないのはしっかりと繋がっていることなのです。


2,キリストに満たされる教会

私たちがキリストにつながるなら、どうなるのでしょうか。豊かな実りが与えられるのです。教会とは実は、満たされるところです(23節)。なぜなら、教会の頭はキリストであり、キリストは満たす方であるとあるのです。私たちはキリストによって満たされます。決して、建物や人によって満たされるのではありません。目に見えない、しかし私たちの心の中に働いて下さる方によって、それは御聖霊であり、キリストが約束された慰め主、助け主であるのです。それは19節にある神の全能の働きによって私たち信じる者に働く力であるとパウロは言いました。そして、エペソのクリスチャンはこの言葉を信じ、信仰によって、偶像礼拝の盛んなエペソで伝道したのです。それは困難を極めたでしょう。しかし、最後にはアルテミスの神殿は崩壊し、そこに教会は建てられたのです。
なぜなら、キリストは死に打ち勝ち、勝利され、よみがえられました。そして、その復活の信仰は私たちに与えられているのです。もちろん、エペソのクリスチャンたちもそれを信じて得ていったのです。そして、彼らは勝利しました。
私たちも、まずキリストにつながり、私たちの心の内にキリストを住まわせ、満たしていただき、神の全能の働きによって勝利させて頂きましょう。


         (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)