柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の教会を牧する」使徒20章28節

四月は新年度の始まりの月です。教会でも新たに役員が任命され、教会の働きが進められて行きますが御言葉を通してその意義を明らかにさせていただきたいと思います。

1,自分自身と群とに気を配る。
 この聖書の箇所は、使徒パウロがミレトというところで、エペソの教会の長老たちを呼んで神様の計画を伝える場面です。長老とは、今の教会の役員です。その人たちにパウロは勧めを与えました。第一のことは、自分自身と群とに気を配ることです。それは、最後に出てくる。監督と同じような意味です。よく見て、世話をする。整えて、神様の目的にかなったことを、全体としてきちんと進ませることです。
 神様の目的とは何か。それはすべての人が救われることです。天国に行くことです。神様はすべての人が救われることを願っておられます。

2,神の教会である
 教会は誰の物なのか。神のものである。ということです。おそらく、その当時まだ、エペソには会堂はありませんでした。3世紀になるまでは、キリスト教は認められていませんでした。迫害の中にあったのです。教会とありますが、原語ではエクレシア―神に召された群という意味です。建物ではありません。集団です。生きた共同体であり、キリストの身体、集まりなのです。ですから、一人一人が教会を構成するキリストの身体の部分であり、大切な存在であったのです。生身の人間ですから、考え方も好みもそれぞれ違いがありました。
 それでは何が共通しているのか。神がご自身の血をもって買い取られた、とあります。すなわち、十字架によって罪が赦されて神のものとされた、という意味です。ですから、私たちの共通は、自分の罪が十字架で赦された。そして新しいいのち、復活のいのちにあずかる、神の子であると信じることです。私たちの一致するところは、十字架の信仰によって一つとなることです。これ以外にはありません。
 私たちは、十字架によって罪が赦されていることを、瞬間瞬間に信じる必要があるのです。私たちは赦されて生きている、キリストによって生かされている。キリストのものであるという認識が必要です。

3,聖霊が立てられる。
 それでは教会を建てるのは誰なのか。聖霊です。聖霊が教会を建てられるのです。聖霊は見えざる神の霊の姿です。信仰によらなければ解りません。しかし聖霊は働かれます。罪を教えて下さり、悔い改め、ゆるしが与えられるのです。その聖霊により、監督が立てられ、教会は神の秩序によって活動するのです。ですから、パウロは、彼らを誰に託したのか。32節、神と恵みのみことばです。御言葉は、育成し、御国を継がせる力があるのです。
 たとえ、建物がなくても、神がおられ恵みの御言葉により、そして聖霊によって建てられた、エペソの教会は成長しました。アルテミスの神殿はなくなりましたが、キリストの救いは全世界にそして2千年後も伝えられていくものとなったのです。私たちもその使命をいただいて、神様の御業を期待したいと思います。


(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)