柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「完全な赦し」イザヤ43章23-25節

私たちは月の初めの日曜日に聖餐式を行います。これはイエス・キリストが十字架にかかって私たちの罪を赦して下さったことを心に覚えるためのものです。
旧約聖書の時代には、神殿があり、そこでユダヤの人たちは犠牲を献げて罪の赦しを得ていました。しかし、それはやがて形式的なものとなりました。


1,神の喜ばれる犠牲

23節に「全焼のいけにえ」とありますが、羊一匹を丸ごと焼いて神様に献げるものでした。ところが、「携えて来ず」とありますから、もって来なかったのでしょう。羊一頭は安くないと思います。しかし、彼らの問題はそのことを通して、神を崇めるということをしなかったところに問題があります。
そのほかにも、乳香や菖蒲といったものも高価なものでした。菖蒲ははるばるインドから輸入し絞って油を採ったようです。 今日私たちは、羊や乳香、菖蒲と言ったものを献げる必要はありません。神様の喜ばれるささげ物とは何でしょうか。
まず一つは、「聞き従うこと」(?サムエル15:22)です。それは預言者サムエルが最初の王サウルに言った言葉です。彼は神に聞き従わず、ついには祝福を失って滅んでしまったのです。 第二のことは「砕かれた、悔いた心」(詩篇51:17)ダビデ王はバテ・シェバと姦淫の罪を犯しましたが、それを認め悔い改めました。そのことによって彼は完全に赦され、神様の祝福をいただいて、尊敬される王となったのです。「聞き従う」ことと、「砕かれた心」が大切です。それを持って、神様の前に出るなら、私たちは、愛され、赦され、祝福に預かれるのです。


2,完全な赦し

イスラエルの民はそれでも繰り返し罪を犯しました。「あなたの罪で…わたしを煩わせただけだ」と言われるのです。それでも、神様の愛は変わりませんでした。ですから、今日ユダヤ人は生きているのです。第二次世界大戦中に800万人とも言われるユダヤ人が虐殺されました。それでも今日、各方面で用いられています。神様の計画を見る思いがします。
神様の計画とは、完全な救いです。中途半端な救いではありません。完全に罪を赦し、完全に救うそれが神様の救いです。神様は私たちの罪をぬぐい去って下さいます。完全に取り除かれるのです。
そして、そればかりか「もうあなたの罪を思い出さない」と言われます。神様の記憶から完全に取り除かれるのです。これほど完璧な赦しは他にありません。
十字架には力があります。私たちの心から罪を取り除き、しかも全く思い出されない。全くなかったものとして、私たちを取り扱われるのです。私たちは絶えず、十字架の罪の赦しの恵みを得て、日々心新たにさせて頂き、感謝をもって生きる者とさせて頂きましょう。


         (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)