柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の偉大な力を知る」エペソ1章15-23節

この手紙は、ローマの獄中にいるパウロが偶像礼拝真っ只中にいるエペソのクリスチャンたちに書いた手紙です。この世はまさに信仰の戦いの中であり、如何にしてキリストを信じる者が勝利を得られるか、その秘訣をパウロは私たちにも語っています。


1,知恵と啓示の御霊が与えられる

パウロは、エペソの人たちのために祈りました。彼らはすでにキリストを信じ救われ、教会の愛の交わりの中にいたのです。しかし、それでもなお一つ足りないものがありました。それは聖霊です。彼はそのために、聖霊が彼らの内に与えられるようにと祈ったのです(17節)。
今日、私たちも同じです。年代と場所は異なっても、信仰の戦いがあのエペソと同じようにあるのです。エペソの町は豊でした。栄えていました。今日の日本も物質的に豊です。しかし大変な事件が次から次へと起こるような毎日です。安らげるような所ではありません。
エペソも偶像礼拝、快楽主義、拝金主義がはびこっていました。しかし、その中にも福音は伝えられて、救われる人が起こされ教会は誕生したのです。そしてパウロは、父なる神が助け主―聖霊を与えて下さるようにと祈ったのです。


2,聖霊―全能の力の働き

聖霊はまさに、神の力そして働きそのものです。教会は御聖霊が働かなければ存在できません。教会が神に喜ばれ、神の働きがなされるのも御聖霊の働きによるものです。
具体的には、第一に聖霊は私たちに希望を与えて下さいます。私たちは弱い者です。試練や困難があると、すぐに弱音を吐いたり愚痴を言ったりします。しかし、御聖霊が働かれると希望が見えるようになります。心の目が開かれるのです。パウロもそのことを経験しました。復活のキリストに会い、彼は自分のことが解り、悔い改め、そして目から鱗のようなものが落ちて、彼のなすべきこと、人生の目的が解ったのです。ですから彼は伝道に励みました。イエス様を伝えることを第一としたのです。その結果多くの人が救われ、教会が建てられ、福音は前進したのです。
そして第二に、復活の力と天の栄光を見ることが出来ます。彼は牢屋の中にいましたが、しかし、彼の心の中に復活のキリスト、そして全ての支配・権力・主権の上に君臨されるキリストの王としての姿を見ることが出来たのです。私たちもまた、信仰の目が開かれ、キリストの栄光を心の内に見ることが出来るのです。最初の殉教者ステパノも同じでした。


3,教会を満たす方

教会はキリストの体であり、その頭はキリストご自身です。キリストの姿を私たちは見ることは出来ません。そしてキリストは神の右の座におられ、私たちのために執りなしておられます。また、キリストはやがて再臨され全てのものを裁かれます。
しかし、御聖霊は私たちに神の御心を示して下さり、神の御心を行わせて下さる方です。啓示の御霊とありますが、覆われているものを取りのぞいて、事実を明らかにして下さいます。キリストの再臨と裁き、そして永遠の御国に凱旋することを私たちに明らかにして下さる方です。この世のものはやがて滅び去ります。そのようなものに私たちはしがみついて生きるのではなく、キリストにつながり、キリストのものとなって神の御国に永遠に生きる者とさせていただきましょう。


                      (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)