柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の与える平安」ヨハネ14章24-27節

6月第三の日曜日は「父の日」です。事の起こりは、アメリカのワシントン州スポーケン市に住むドッド夫人が男手一つで兄弟6人を育ててくれた父ウイリアムを記念して6月の誕生日に特別の礼拝をしてもらったことに始まります。ウイリアム南北戦争に従軍し、復員した後すぐ奥さんは過労で倒れ召されました。そして彼は一人で子どもたちを育てました。子どもたちがみな成人した後、彼も召されました。ドット夫人は父親を記念して礼拝を持ちました。翌1910年ドット夫人は母の日のことを聞き、父の日も持つべきだと訴え、その願いが聞かれ父の日が持たれるようになりました。

この世では、あらゆる面で闘いがあります。私たちに最も必要なのは、心の平安ではないでしょうか。最後の晩餐の席で、イエス様は弟子たちに天国に行かれることを話されました。彼らは不安でした。しかし、イエス様はご自分の平安を与えると約束されました。


1,御言葉への信頼

エス様は、ご自分が語っている言葉は父の言葉、つまり全能の神の言葉であると言われました(24)。私たちの信仰は、聖書の言葉、つまり神の言葉を信じることにあります。

イエス・キリストを愛するなら、キリストはその人の心のうちに住んで下さり(23)、御自身を現してくださるのです(21)。復活の日、弟子たちは恐れ隠れていました。しかし、よみがえられたイエス様は弟子たちのうちに現れ、弟子たちは主イエスを見て喜んだのです。

私たちも、困難な中、悲しみの中にあっても、イエス・キリストは「私である。恐れるな」と声をかけてくださり、人生の嵐を収め平安を与えて下さるのです。


2,聖霊の働き

その平安を与えて下さるのは聖霊です。聖霊はもう一人の助け主です。人格を持っておられます。聖霊は慰め主です。私たちを慰め、励まして下さるお方が御聖霊なのです。私たちは、自分の心のうちに聖霊に住んでいただかなければならないのです。
御言葉の真理を悟らせて下さるのは聖霊です。私たちは人間の理性をもって神を理解できるものではありません。もし、人間の理性で理解できる神であるとすれば、それは人間より小さな神です。
神は、御自身を聖霊として、私たちの心の中に現れ、教え導いて下さいます。忘れていた神の約束を思い起こして下さり、また新しい恵みをもって私たちを希望に溢れさせ、喜びに満たして下さるのです。ですから、私たちは聖霊に満たされなければならないのです。


3,キリストの与える平安

エス様は「わたしの平安」をあなたがたに与えますと約束されました(27)。イエス様が与えられる平安はこの世が与えられるものとは異なります。この世の平安は、健康が守られるとか、お金が儲かる、状況が良くなると言うだけのものです。しかし、イエス様が与えて下さる平安は私たちが不治の病であっても、逆境の中でも微動だにしないものであり、困難を乗り越える「平安」が与えられるのです。

聖書は難しいように思えますが、御言葉を聞くうちに真理がわかります。聖霊は働かれ人生が変わります。キリスト教は難しいものではありません。御言葉を聞きつつ、聖霊の助けを求めるなら、必ずあなたは救われます。揺るぎない平安があなたの心に与えられます。


              (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)