柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の前にへり下る」ヤコブ4章1-10節

この世では争いがあります。日本では60年以上戦争がありませんが、世界のどこかで戦争があります。その争いをなくす方法がこの所に記されています。


1,私たちの敵
 争うと言うことは、そこに自分の敵がおり、敵対するものと私たちは争います。私たちはこの所で、三つの敵対するものの姿を見ることができます。
(1)この世
 その一つは「この世」です。この世は神によって作られましたが、神から離れて行きました。そして、この世の行き着く先は滅亡です。しかし、この世は私たちの心をとりこにします。イエス様は、荒野で試みにあわれました。その一つが、「この世」の栄華を見せられて誘惑されたのです。しかし、イエス様はその誘惑に打ち勝たれました。
 私たちはどうでしょうか。この世のすばらしいものを見せられて、誘惑に陥ることはないでしょうか。快適な生活を送ることは悪いことではないのですが、この世のものを愛するが故に他の人を犠牲にしたり、神から離れて世を愛することは神に敵するものとなります(4節)。この世の快楽に溺れてしまいます。
(2)肉の欲
 第二は、自分の心の中にある肉の欲です。それはまず、自分の心の中で悪い心と良い心が戦いあう「葛藤」です。さらには、欲しがって人殺しに発展したり、そこまで行かなくてもうらやんだり妬んだり憎んだりする、心の罪となってしまうのです。それが、ストレスとなり心の苦しみになるのです。
(3)悪魔
 敵はそれだけではありません。悪魔がいます。悪魔はもともと天使長の一人でした。それが、高ぶり自分が神となろうとして天で戦いがあり、地に投げ落とされたのです。そして、最後には永遠の滅びに、硫黄の燃えさかる池に投げ込まれます。悪魔は最後の力を振り絞って、私たちを道連れにし、永遠の滅びに引き込もうとしているのです。私たちはその悪魔の策略に惑わされてはなりません。


2,敵に対する勝利
 
(1)祈り
 それでは、サタンに打ち勝つためには何が必要でしょうか。それは、祈りです。2節に「願い」とありますがそれは祈りのことです。祈らないからサタンに負けてしまうのです。もし、この世の欲に引かれ、また肉の欲に負けそうになってしまうときに祈ることです。神様に願い求めるのです。「神様○○が欲しいのですが、御心でしょうか」と単純に祈ることです。それが必要であるなら、神様は与えて下さいます。しかし、自分の快楽欲望のために求めるものは与えられません。神様は真実で公正な方ですから、私たちに最善を与えて下さいます。まず、祈ることです。
(2)神に近づく
 第二のことは、神に近づくことです。こうして礼拝に出ることは神に近づいている具体的なことです。私たちは、神様の御言葉を聞き神様の御心が判るようになります。神様は私たちの心をきよめたくださり、神様から朽ちずしぼむことのない永遠の幸せ、祝福に預からせていただけるのです。
(3)神の前にへり下る
 そして、第三のことは神の前にへり下る、それは真に謙遜になると言うことです。悪魔は高ぶり、地に投げ落とされました。私たちも高ぶると、人と争い、また心の中にうらやんだり憎んだりする心が現れます。しかし神の前にへり下るとき、真に謙遜なものとなり神様から大いなる祝福、恵みに与ることができるのです。悪魔でさえも神に従う者には手出しできません。逃げ去るのです(7節)。
 神様は私たちを人生の勝利者として下さり、永遠の御国を継ぐ者として下さるのです。


(宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)