柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「新しい創造」ガラテヤ6章14-17節

イエス・キリストの誕生をお祝いするクリスマスが近づいていますが、神様からの最大のプレゼントは神のひとり子であるイエス・キリストが私たちを救って下さることです。
パウロは、キリストの十字架以外に誇りとするものがあってはならないと力説しました。なぜそれほどまでに強調したのでしょうか。


1,この世からの聖別

パウロは14節の後半で「世界は私に対して十字架につけられ、私も世界に対して十字架につけられたのです」と語ります。
この世界とはどんなものでしょうか。たとえばテトス3:3には「私たちも以前は、愚かな者であり、不従順で、迷った者であり、いろいろな欲情と快楽の奴隷になり、悪意とねたみの中に生活し、憎まれ者であり、互いに憎み合う者でした。」とあり、?ヨハネ2:16では「すべての世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものではなく、この世から出たものだからです。」とあるように、この世の欲望に私たちは影響され誤った道に陥り滅びに至る危険があるのです。
パウロ自身も心の中でさんざん悩み苦しみました。私たちも他人と自分を比較したり、満たされない自分の心の姿を見させられて希望を失うのではないでしょうか。この世界に私たちは生きていますが、この世は私たちを生かしてくれたり満足させてくれることはないのです。なぜなら、この世は神から離れ堕落してしまったからなのです。私たちは、自分の欲・この世の誘惑・サタンの試みから守られなければなりません。守ってくれるのがキリストの十字架なのです。十字架には私たちをこの世から聖別し、神様のものとなる力があるのです。


2,新しい創造

そして、ただこの世から聖別されたというだけではなく、新しく造られる創造の御業が私たちのうちになされるということです。
その創造のわざとは、第一に信仰です。ローマ 3:28に「 人が義と認められるのは、律法の行いによるのではなく、信仰によるというのが、私たちの考えです。」とただ信じることによって、神様に正しいと私たちは認められるのです。それが信仰の原則です。2コリント5:17に「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」とありますが、私たちは神様のことばを信じることによって新しく造られるのです。
この御言葉の基準に従っていくなら必ず、神様からの平安とあわれみが心の中に満たされます。そして、私たちの心を満たして下さるのは、もう一人の助け主―聖霊です。聖霊が私たちの心のうちに働いて下さり痛んだ心を慰め、いやし、強めて下さるのです。
17節にイエスの焼き印とありますが、おそらくは迫害によってパウロが受けた体の傷であろうと思われます。しかし、彼にはもう一つ印がありました。それは、聖霊による証印です。(エペソ1:13、4:30)彼の心には御霊の証印が押されていたのです。当時の奴隷は焼き印を押されていたものもいました。パウロは自らをキリストのしもべと証しし、彼のうちには聖霊が宿り、慰め力を与えられたのです。
私たちもまた、この世から聖別され神のものとなる、キリストの焼き印である御霊の証しをいただいて御国の希望と喜びに生きるものとさせていただきましょう。


           (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)