柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「喜び、感謝、祈りの生活」1テサロニケ5章14-22節

2018年もいよいよ終わりに近づきました。今日はテサロニケの手紙を読んでいただきました。テサロニケの手紙は、実はキリストの再臨を意識して書かれたと言われています。キリストにお会いするために私たちはどのような心構えで生きるか御言葉を見て行きたいと思います。


1,神に喜ばれることを行う

まず私たちが心がけるべきことが14、15節に出て来ます。「気ままな者」とは自分勝手なことを行い、教会の調和を乱す人です。テサロニケの教会にもいたようです。そのような人は戒められなければなりません。逆に、気の弱い人は励まし助ける必要があります。そしてすべての人に寛容であるとありますが、忍耐強くあると言うことです。それが、教会の一致を保ち前進していく力となります。
そして、15節には「悪をもって悪に報いない」とあります。仕返しをしないことです。悪口を言われても言い返さないことです。それが寛容であり教会が一致と調和が保たれる秘訣となります。


2,神が望んでおられること

そして神様は私たち望んでおられることが3つあります。一つは、いつも喜んでいることです。それは楽しい時や嬉しいときだけではなく、悲しいときや辛いときにも喜ぶことです。私たちには出来ることでしょうか。出来ないことです。しかし、なぜそのようなことを要求されるのでしょうか。それは、私たちは信仰によってこの世のものとは異なるからです。この手紙を書いたパウロは変えられました。迫害者から愛の宣教者、怒りから赦すことのできる人へと変えられたのです。彼を変えたのはキリストの十字架です。キリストの十字架によって彼の生涯は変えられました。キリストの愛により彼は常に喜びの人と変えられたのです。彼がピリピの人たちに送った手紙は喜びに満ちています。
そして二つ目のことは、絶えず祈ることです。祈りは神様との交わりです。そしてただ唇を動かすことではありません。ある方は「神へと向かう心の高まり」と言いましたが、祈ることは神様と向き合うことです。そのことを絶えず行うことです。
三つ目は、すべての事に感謝することです。良いことだけに感謝をするのではなく、たとえ良くないことがあっても感謝をする。思い通りにいかない結果となっても感謝することです。それは信仰がなければ出来ません。また、この世のことに捕らわれていてはそのような感謝を神様に献げることはできないのです。
それではどうすれば、いつも喜び、絶えず祈り、すべての事に感謝できるでしょうか。


3,聖霊に委ねる
そのことを可能とされるのは、御聖霊です。イエス様は天に帰られるとき、もう一人の助け主を遣わすと言われました。それが御聖霊です。
聖霊は私たちを助けて、喜びを与えて下さり、言いがたき嘆きをもって祈らせて下さり、私たちを感謝に満ちあふれさせて下さるのです。
それ故、私たちは御聖霊を消してはいけないのです。御聖霊を妨げてはならないのです。私たちはキリストのように、神に従い、御心を行うなら、御聖霊は豊に働かれ、神が望んでおられることを喜んで行うことが出来るのです。
やがて私たちは主とお会いするときがあります。喜びと感謝を持ってこの世の人生を全うし主の御前に出る者とさせていただきましょう。


           (宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)