柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「苦難の意味」詩篇119篇71節

特別礼拝
    チャン・セユン牧師  通訳(イー・テウ牧師)
                  『苦難の意味』詩篇119篇71節
          『苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。
              私はそれであなたのおきてを学びました。』


19年前から、毎年『日韓合同祈祷会』を開催してまいりました。
今年は特に、3月11日に起こりました東日本大震災福島原発事故について祈るために計画いたしました。

韓国に『未亡人の気持ちは未亡人がよくわかる』という諺があります。困難に出会った人が、困難の中にいる人の気持ちがわかるという意味です。韓国も多くの困難に出会いました。50年前に共産軍のために、国がほとんど滅びるというところまでいきました。

誰でも困難は避けたい、出会わないように願っています。しかしながら、時には望まない困難に出会うことがあります。個人、家庭、職場、地域、国家、時には世界的困難があります。肉体的、精神的、経済的、霊的困難があります。

愛なる神様なのに、どうしてこんな困難を止めて下さらないのだろうか、と疑い、心の中に格闘が生じます。

なぜ、神様は私たちに困難をお与えになるのでしょうか。
なぜなら、私たちにとって、それは『有益』だからです。なぜ、困難が『有益』なのでしょうか。今日このことで、聖書を通し分かち合いたいと思います。六つの理由があります。

(1)神様に不従順であったことを悟らせます。アダムとエバも不従順によって、労働や出産の苦しみを味わうことになりました。イスラエルも神様に従順な時は平和でありました。ヘブライ語で『チューブ』は元に戻るという意味です。神の言葉に立ち返る、悔い改めるために、時として困難に出会うのです。

(2)神様を信じるようになるためです。私たちは、切羽詰った時、大変なことが起こった時、「神様」と叫びます。神様と呼びかけて、探し出します。

(3)(困難は)訓練するのに意味があります。
北欧に『北風がバイキング(9〜11世紀の海賊)を創り出した』という諺があります。土地が貧しく穀物が出来ない。海に出て略奪する。沈まない丈夫な船を造りました。困難が信仰を鍛錬します。

(4)困難は新しい祝福を与えるためにある。
アラバマ州のある病院の前にポリネという害虫の銅像が建てられています。害虫が特産の綿花を食べてしまった。にもかかわらず害虫の銅像に『感謝します』と記されている。害虫に負けてたまるかと、綿花に変えて落花生を植え、20年後に大生産地になった。害虫のために豊かに生活できると、この地の人々は感謝している。

(5)試練の祝福。
台風が来たとき、根が深くはった木は倒れない。同じように困難が襲ってきた時、信仰の浅い、深いが問われます。

(6)(困難は)主に栄光を与えるためにあります。
十字架のない栄光はありません。困難のない栄光はありません。金メダルを運良く取った者はいません。苦しい鍛錬を通して金メダルを取ったのです。地獄の困難を通して栄光に移る。韓国も国があわや滅亡するかのようなところを通りました。日本は今日の、苦難を通して、もっと素晴らしい国に立ち返られることを願っています。韓国にキリスト教が入ってきたのは、中国からと日本からの両方からです。日本に遅れること50年です。日本が、この困難を通して、すべての人々がイエス様を信じて、世界の福音化を通して、栄光の民族になられることを願っております。