柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の輝き」イザヤ60章19~22節

今、日本及び世界はコロナ禍の厳しい状況にありますが、イザヤの時代も北イスラエル王国アッシリアに滅ぼされ、やがて南ユダ王国も神様に背を向けバビロンによって滅ぼされていく道をたどります。
しかしイザヤが預言したのは滅びではなく、神様の完全な救いです。ある人はイザヤの預言がまったく語った通りになり、それは後代に書かれたのではないかと言われるようになりました。
それほどまでに聖書の預言は必ずなっていくのです。
ですから、困難な時代の中にあっても私たちは神様の約束を信じていくならば、困難を乗り越えることができます し、弱さに打ち勝って勝利を得ていくことができるのです。それは歴史を通しても、バビロン解放やイスラエルの再建によってわかることです。
1,永遠の所有地
21 節には土地の所有が出てきます。元々は信仰の父と呼ばれたアブラハムにカナンの地を与えると約束されました。創世記に出ています。それを拠り所として、ユダヤ人は第二次世界大戦後、イスラエル共和国を作り今日に至っています。
但し、私たちが受け継ぐ地はそこではありません。私たちが受け継ぐのは神の国です。この世の国ではありません。天国です。私たちはこの世で永遠に生き ることはできません。やがて死にます。しかし天国では永遠に生きることができます。何の恐れや不安もないのです。そして神様は私たちを通して、ご自身の栄光を現されます。それは同じ 21 節に、わたしが植えた枝。とあります。ヨハネ 15:5 では、「わたしはぶどうの木で、あなた方は枝です。」と言われています。「人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます」と約束されているのです。神様は私たちに、愛や喜び平安、寛容・親切・善意・誠実・柔和・自制と言った実を豊に結ばせて下さるのです ガラテヤ 5:22,23) 。
ですから私たちはこの世に所有地を求める必要はないのです。信仰の父アブラハムと同じようにこの世では旅人・寄留者であり、天の御国を目ざすのです。神様は私たちに豊に与えて下さいます。
2,最も弱い者を強くされる。
22 節に、「最も小さい者も軍団となり、最も弱い者も強国となる」とありますが、それは神様が成されることです。あのバビロンによって滅ぼされた南ユダ王国も開放されて自由になり第二神殿が建てられ国の復興があるのですが、それは人の力ではなく神様の御業であるのです。
そして私たち が求めるのはこの世で国を建てるのではなく、神の国すなわち天国を目ざすことです。
3,主があなたの輝きとなられる
19 、 20 節には、神の国すなわち天国の様子が描かれています。これはまだ、これから起こる出来事です。天国ではもはや太陽も月も必要ではありません。なぜなら神様ご自身が永遠の光となり輝き、それは麗しさであり、栄光です。物理的な光以上に私たちの喜びとなって私たちを笑顔に輝かすものとなって下さるのです。
そして、 20 節には「あなたの嘆き悲しむ日が終わる」とあります。黙示録 21:4 には「神は彼らの目から涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、悲しみも、叫び声も、苦しみもない」とあるのです。そのような神の栄光の中に私たちは入ることができるのです。
それは未来だけのことではなく、今、現実に救いの光は与えられます。ヨハネ 8:12 「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます」とイエス・キリストは私たちに約束して下さっているのです。

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)