柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「良いわざと御言に励む」Ⅱテサロニケ2章13~17節

1世紀中頃に書かれたこの手紙は、21 世紀に生きている 私たちにも励ましと力を与える神の言葉です。その当時も、終わりの日が近いと不安に駆られる人や、もうだめだと悲観的見る人たちもいたのです。パウロはこの手紙を書いて励ましを与えました。

1,神に感謝する
パウロは「主に愛されている兄弟たち」と言っています。弱く力のない者には励まされる言葉です。(私も、開拓伝道をしているときに、手紙をもらい励まされました。)この言葉は 1 章 3 節にもあり、繰り返されています。それほどパウロは、テサロニケの兄弟たちを喜び、彼らが救われた―イエス様を信じたことを喜んでいるのです。
それ はまさに初穂としての喜びがあるのです。今は収穫の秋です。なしやぶどう果物がたくさん並んでいます。食べるとおいしいです。救いも大いなる魂の収穫です。滅びからただ救われただけでなく、豊かな実が実らされるのです。愛や喜び平安と言った義の実が豊かに結ばれるのです。それは人の力や努力によるものではありません。聖書は、「御霊による聖別、真理に対する信仰」によってと言っています。私たちの力より聖霊が働かれて私たちを神のものとしてくださる。神の力、恵みが注がれるのです。そして私たちが神の言葉を信じる、その信仰によって私たち は救われるのです。豊かな実を結ぶことができるようになるのです。そのようになったことをパウロは感謝し誉め讃えているのです。

2,神の御言を守る
そして、パウロが願っているのは、 15 節のことです。一言で言うならそれは聖書の言葉を守る、実行することです。聖書の御言を実行するなら、神様が願っておられることが何かが分かってきます。「あなたの敵を愛しなさい」とあっても、実際に行わなければ愛することがどれほど尊いものか、素晴らしいものか分かりません。しかし行えばその意味が現実に分かってくるのです。ですから、信仰は実践で す。聞いたことを行う。聖書に書かれていることを実行することです。そうするならば、人間の弱さ愚かさがわかり、真の神様の素晴らしさが分かってきます。それだけではありません。「主イエス・キリストの栄光にあずからせてくださいました」とパウロは言っています。それは、十字架の栄光であり、復活の栄光です。十字架で自分の罪が赦され、復活により、回復の力、永遠のいのちの力が心に与えられるのです。テサロニケの手紙第一には再臨
のことが書いてありますが、私たちはやがて天におけるキリストの大いなる栄光を拝することができるのです。

3,神が慰め、強めてくださる
テサロニケの人たちには再臨に関する誤った情報が入り込み、混乱しましたがパウロはこの手紙を通し、神様の真実を伝えました。
そして改めて、神様ご自身がことをなしてくださることを伝えています。それは主イエス・キリストと父なる神が、心を慰め強めてくださるのです。それは何によって分かるのでしょうか。聖書すなわち神の言葉です。そして聖書を読むときに御言を分かるようにしてくださる御聖霊です。
聖書を読むときに、御聖霊は働かれ、私たちに神様の愛と永遠の慰め素晴らしい望みを心に与えて下さるの です。
更には神様の喜ばれる良いわざと、救いの御言をさらに他の人たちにも伝えるようにして下さいます。それはちょうど私たちが他の人から、聖書の言葉を聞いて救われたように、神様は私たちをも用いて下さるのです。不安な時代の中に生きていますが、しっかりと御言をいただき、神様の喜ばれる良いわざに励まさせていただきましょう。

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)