柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「福音のための交わり」ピリピ1章1-11節

 関西聖書神学校には現在20名の神学生が学んでいる。みことばと聖霊に導かれ、祈り、神のめぐみの広さと深さを経験し、整えられた品性を持ち、教会を立てあげる伝道者を養成するための働きは80年以上、継続している。

 神学校の働きとそれぞれの教会の働きとはどのように関わっているのだろうか。それは「福音のための交わり」(1:5)である。パウロとピリピの教会が福音を宣べ伝えるための交わりの中にあったような関係を教会と神学校はもつべきだ。

 パウロとピリピの教会は、手紙を送り、喜びと感謝と願いと取りなしを祈り、具体的にものを送るという形で福音のための交わりを持っていた。この交わりを通して、パウロの宣教の働きは進められ、ピリピの教会も義の実に満ちあふれることによってその地域での宣教を進めていった。

 福音のための交わりには三つの特徴があった。まず、それは継続した交わりであった(1:5)。次に、この交わりは神が始め、神が導き、神が完成されるものである(1:6)。最後に、困難と戦いの中にあるからこそ、この交わりを通して共に神のめぐみにあずかることができる(1:7)。

 神学校は現在、困難の中にある。だからこそ、福音のための交わりがさらに深められなければならない。学んでいる学生が整えられ、新しい学生が加えられ、神の栄光と誉れを表す神学校となるように祈っていただきたい。

      (宣教者:関西聖書神学校舎監 鎌野直人先生)