柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「聖なるものとなるため」第1ペテロ1章13-21節

  • 聖会礼拝(午前)  題:「聖なるものとなるため」  聖書:第1ペテロ1:13〜21

「むしろ、あなたがたを召して下さった聖なるかたにならって、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なる者となりなさい。(1:15)聖書に、「わたしが聖なる者であるから、あなたがたも聖なる者になるべきである」と書いてあるからである。(1:16)というみ言葉を中心に、それはすべてのクリスチャンが「御霊の聖めによって」聖くされること。特に今朝は「キリストによって」「聖なるものとされ」ることを13節以下から教えられたいと願っています。
私たちクリスチャンが聖められることは三位一体の神の御心です。
この手紙はローマ皇帝ネロの迫害のなかにあったクリスチャン宛に書かれた手紙です。そのような厳しい迫害の中にあって信仰を守りとおしてきた当時のクリスチャンにとって、その存在感は彼らが聖めらたクリスチャンになることが重要でした。この聖めらたクリスチャンの存在感は当時も今も言葉以上に説得力のあるものです。

クリスチャンとしての基準は「潔められたクリスチャンとしての品性」です。

それは、次の三つの

1.古い過去との決別   
  14節「従順な子供として、無知であった時代の欲情に従わず、」
  18節「先祖伝来の空疎な生活」

2.現在の成長
  15節「むしろ、あなたがたを召して下さった聖なるかたにならって、あなたがた自身も、あらゆる行いに
     おいて聖なる者となりなさい。」
  16節 聖書に、「わたしが聖なる者であるから、あなたがたも聖なる者になるべきである」  

3.現在と将来に向けて
  13節「それだから、心の腰に帯を締め、身を慎み、イエス・キリストの現れる時に与えられる恵みを、
     いささかも疑わずに待ち望んでいなさい。

  • 新年聖会(午後) 題:「聖なるもののいき方」 聖書:第1ペテロ 2:21〜3:7 

聖なるものとされるとは、従順であることです。ペテロはこの従順の模範をキリストのご生涯をとおして示しています。ペテロはキリスト者としての聖さを「従う」ことにおいて表わしなさいと勧めていますが、きよめられた特徴です。この基準を示しながらペテロは、これまでにキリスト者として社会の制度に従いなさいと勧めました。次に主人に従うこと。ここまではキリスト者としての社会に在っての勧めとするなら、この3章は家庭においてキリスト者としてどうあるべきかを勧めていると言えます。ここでも中心的な勧め、メッセージはやはり「従う」ことです。

1.それはまず、妻に対する勧めです。V.1〜6

この後に見る夫に対する勧めと合わせて見ますと、夫に対しては7節だけなので差別のように見えるかもしれません。当時の社会は男性優位が一般的であり、女性の立場は奴隷と同じように主人の所有物としての価値しか認められなかったのです。そのような社会にあったことも影響したのでしょうか女性がキリスト者になるケースが圧倒的に多かったようです。それだけに女性が妻として信仰を守り、証しをするには言葉以上に説得力のある清められた生活が大切であり、必要でした。

(1) 言葉以上の証しにおいて
「神を畏れるあなたがたの純真な生活」(新共同)。この「神を恐れかしこむ清い生き方」こそ言葉以上の伝道であり、説得力を持っていると教えています。この場合、注意しなければならないことは、「清い生き方」を律法的にとらえることがあってはならないことです。
妻の責任には夫との生活があります。それがみ言葉に従わない夫であっても夫との生活を重んじることを勧めてもいるのです。
重要なことは神を恐れる「神への畏敬」です。

(2) 心のドレスアップにおいて
「(3:4)かくれた内なる人、柔和で、しとやかな霊という朽ちることのない飾りを、身につけるべきである。これこそ、神のみまえに、きわめて尊いものである。」「むしろ、柔和で穏やかな霊という朽ちることのないものを持つ、心の中の隠れた人がらを飾りにしなさい。これこそ、神の御前に価値あるものです。」(新改訳)
 これらの一連の勧めは、決して身だしなみを否定しているのではないと言うことです。荒野の誘惑の中で「人はパンだけで生きるのではなく」と言われたイエス様の言葉がありますが、これと同じでパンを否定しているのではなく、それ以上に必要なのは神の言葉。
 同じように、外面的な身だしなみも大切ですが、それ以上に心の中の隠れた人、内なる人を飾りなさいと勧めているのです。


2.夫に対する勧め  v.7
(1) 妻に対する正しい理解
「夫たる者よ。あなたがたも同じように、女は自分よりも弱い器であることを認めて、知識に従って妻と共に住み、いのちの恵みを共どもに受け継ぐ者として、尊びなさい。それは、あなたがたの祈が妨げられないためである。」この弱さは、夫より劣っていると言うような名誉を傷つける意味で言っているのでは決してありません。確かにこの手紙の書かれた時代は、女性は男性に比べて劣っている存在として扱われていました。むしろ、キリスト者としての夫は、「いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。」とまで勧めています。

3.夫婦への勧め
(1) 夫婦としての霊的生活を確立することです。v.7b
「それは、あなたがたの祈りが妨げられないためです。」

(2) 夫婦は祝福を受け継ぐために召された関係にあるのです。
「あなたがたはみな、心を一つにし、同情し合い、兄弟愛を示し、あわれみ深く、謙遜でありなさい。」結婚のときの誓約的な勧めです。


                      (午前・午後の説教者:枚方希望教会 斉藤 亘牧師)