イエス様と弟子たちは過越の祭を守るためにエルサレムに向かっています。
この道を上り、エルサレムに着くと十字架の受難がイエス様を待っています。
今の場所はエリコで、エリコからエルサレムに上る道の入り口にはヘロデの冬の宮殿があります。また、行き先のエルサレムにはヘロデが立てた神殿があります。
人は目に見える世の富や権力に目を奪われやすいものです。イエス様はご自分が苦難を受け、十字架につけられることを弟子たちに三度も予言しましたが、弟子たちの間では権力の争いが起きてしまいます。
イエス様は世の権力者のようであってならないことを弟子たちに言ってから、皆に仕えるもの、皆のしもべになることを教えられます。
世の権力者のようであってはならないということより、仕え、しもべになることの方がイエス様のポイントだと言えます。もしかしたら、私たちは高慢や出しゃばりを気にしすぎて「リーダー」と呼ばれることを恐れ、ポイントである「皆に仕えるもの、皆のしもべ」になることに欠けていた面があったのではないでしょうか。
人がいないのではなく、「十字架を負う」人がいないことが今日の危機であると思います。
イエス様と同じように十字架を負う人々が起こされることをお祈りします。
(宣教者:西大和キリスト教会 イー・スノ牧師)