柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神に信頼する幸い」詩篇84篇10-12節

先日神戸に行きましたが、電車で外の風景を見ると十日戎の屋台が出て賑わっていました。幸せを求める人々の姿が見えました。
聖書のこの箇所で、神様が私たちに与えて下さる幸せを見ることが出来ます。

1,神の中に生きる幸い
 10節にあなたの大庭とありますが、神殿の庭です。神様がおられるということの一つの象徴的言葉です。神様が共におられるなら恐れることはない。神様の内にあるならどのような敵が来ても私たちを守って下さり平安です。
 イエス様は、私が与える平安は世が与えるものとは異なると言われました。どんな苦しいときや悲しいときも、神様はその愛の御手を持って私たちを包んで下さり守って下さる方です。その方の内にいる幸いは、この世のどんなに豪勢な住まいにいても得ることのできない喜びや嬉しさが私たちの心の中に与えられるのです。
 この世では富んでいる人は多くいます。豪華な生活をしている人たちもいます。しかしそれは本当に幸せでしょうか。私たちは何よりも「私を愛し守って下さる方の中に自分はいるんだ」と確信を持ちたいと思います。ガリラヤ湖で弟子たちが舟に乗っているとき嵐になり沈みそうになりました。しかしイエス様は、黙れ静まれと波風を叱り、湖が静かになったことが記されています。この方が一緒におられるなら、私たちは不安になり恐れることはありません。
 表題にあるコラという人はモーセに逆らって神に滅ぼされましたが、その子孫は滅ぼされず門衛や歌唄いとして用いられました。それでも彼らは神様に生かされて、神殿で用いられたことを神様に感謝したのです。私たちもそのようなものでありたいと思います。

2,良きものが与えられる
 神様は私たちにとって、いわば太陽のような存在です。外側よりも私たちの心の内側を明るく照らして下さる方です。ヨハネ8章12節に「わたしは世の光である。わたしに従ってくる者は決してやみの中を歩まず、いのちの光を持つであろう」と約束されました。信じる私たちの心の中に光となって、輝きを与えて下さいます。私たちの心を明るくして下さる方です。また、盾として私たちを悪しき者から守って下さいます。
 そしてそればかりか私たちに良きものを与えて下さいます。それはすなわち御聖霊です。私たちを助け教え、慰めて下さる御聖霊は私たちの心にあって、主の御言葉の確信を与え、励まして下さるのです。何と幸いなことでしょうか。

3,主に信頼する幸い
 そして最後に「何と幸いなことか。」と詩人はうたいます。それは、主なる神様に信頼することです。この信頼とは全く委ねることです。すべてをお任せすることです。もっとはっきり言えば、身を投げ出すことです。神様に丸投げするのです。そうするならば、神様は受けとめて下さいます。そして私たちに揺るぎない平安—安らぎを与え守って下さるのです。
 この新しい一年、様々な計画があるかと思いますが、すべてを委ね、神様によって幸いを得る者とさせて頂きたいと願います。 

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)