柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の知恵」箴言2章1-5節

今日は、箴言の御言葉を開きました。箴言とは、戒め、教訓格言といった意味があります。イスラエルの王ソロモンが書いたと言われています。何のために書いたのか。それは、「神の知識を見いだす」と5節にあります。神を知るためにソロモンはこの書を書きました。彼はイスラエルの王であり、国を治め多くの財産を持っていました。それでも彼の心は満たされなかったのです。伝道の書には「空の空、一切は空である」とこの世の栄華を手に入れたソロモンでも、人生は空しいと言ったのです。
それでは、何によって私たちは心が満たされるでしょうか。喜びの生活を得ることができるのでしょうか。


1,神の命令を守る

彼は若くしてイスラエルの王となりました。もちろん経験や力はありませんでした。彼のしたことは何か。神に祈ることをしたのです。そして、彼は神に祈り、求めました。それは、彼は年若く、経験もなく力もない。ダビデ王なき後に、国を治める知恵を求めたのです。
神様は彼の祈りに応えられました。そして、素晴らしい知恵を与えられたのです。ソロモンの話で、ふたりの女が子どもを取り合いする話しが聖書に出ていますが、ソロモンは二つに切り裂けと命じました。本当の母親は、相手の女に渡してくれと願って、その子はいのちを嘆願した女の手に戻されたのです。そのような知恵を神様はソロモンに与えられ、多くの難問を解決し、国を治めイスラエルは強くなっていきました。シバの女王も噂を聞きやってきましたが、ソロモンの立派さに圧倒されました。なぜなら、全能の神がソロモンと共におられたからです。
それは、彼が1節にあるように、神のことばを彼の心の内にたくわえ、そして神の命令に従ったからに他ありません。神は高ぶるものを退けられますが、へりくだるものには豊に恵みを与えられる方です。
現在私たちは、直接神の声が聞こえると言うことはありません。それでは神の知恵、神の御心をどのようにして私たちは知ることができるでしょうか。それは、聖書です。聖書を通して神様は私たちに語られ、私たちの心を強め、解決の知恵を与えて下さいます。


2,神のことばを求める

そのためには、私たちは聖書を読まなければなりません。読む場合にも、ただ読むのではなく、3節にあるように祈りをもって読むべきです。なぜなら、聖書は神の霊感によって書かれてあり、人間の知恵だけで理解できるものではないのです。聖霊の助けが必要です。ですから聖書を読む時には、神の御心がわかるようにと祈り読む必要があります。
そうするなら必ず見いだすことができます。4節に「銀のようにこれを捜し」とありますが、ルカの福音書15章には、なくした銀貨を見つける大きな喜びのことが出ています。また畑に隠された宝を見つけ出し、莫大な財産、大きな恵みを見いだすことができるのです。それによって私たちは素晴らしい神の知恵をいただき、ソロモンに勝るとも劣らない素晴らしい恵みを得ることができるのです。

3,神の知恵

それでは、その素晴らしいものとは何か。キリストの救いです。キリストの救いとは十字架で罪咎が赦されることです。私たちは、この世において完全ではありませんでした。多くの罪を犯してきました。そのままでは、天国には入れません。永遠の滅び地獄に行きます。そうならないためには、罪の解決―救いが必要です。キリストは私たちのすべての罪を十字架に負って下さいました。そして赦してくださったのです。そのことを信じるなら、私たちは赦されて天国に入ることができるのです。信仰とは、まだ見ていないけど体験していないけど、信じることです。信仰によって私たちは希望を持って生きることができます。そして、神の前にへりくだった生き方、謙遜な生き方ができるのです。傲慢な人を神は喜ばれません。謙遜でへりくだった人を喜ばれ、幸いを与えて下さいます。その人が、主なる神を恐れ、すべてを解決する神の知識を得られるのです。


                     (宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)