柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「主からの報い」エペソ6章5-8節

6月第三の日曜日は父の日です。1909年にアメリカ・ワシントン州でドッド夫人が、男手1つで自分を育ててくれた父を讃えて、教会の牧師にお願いして父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけと言われています。聖書は「あなたの父と母を敬いなさい」(出20:12)と言っています。親を敬うことは、私たちの生活に神様の大きな祝福を得ていくものになるのです。
以前に、この世の中での悩みは人間関係にあると話しましたが、聖書にはその解決が記されています。人の言うことを聞いたり、また喜ばれることをしたらいいとわかっていてもできないのが人間の弱さではないかと思います。しかし、イエス・キリストを信じるとき私たちは変えられることができます。なぜなら、この手紙を書いたパウロ自身がキリストに出会い、キリストと交わることによって彼の人生の目的も生き方もまったく変えられたのです。


1,従うこと

私たちが人間関係で困難だと思うことは、まず第一に従うと言うことではないかと思います。会社の仕事でも、若い人が上司の言うことになかなか従えない、なんでそんなことを自分がしないといけないのかと言って、仕事がスムーズに進まないと言うことも聞きます。 自分の理屈に合わなければ従えない、そんなかたくなな心をもイエス・キリストは変えて下さるのです。最後の晩餐のときイエス様は弟子たちの足を洗われました。それは、奴隷のする仕事でした。しかし、イエス様は愛をもってそのことをなされたのです。イエス様の地上に来られた唯一の目的は人を救うことでした。永遠の滅びから人を救うために、神の子であるという自分の立場や特権をすべて捨てて、父なる神様の命令に従われたのです。
エス様の従順は、十字架の死に至るまで忠実であったと言うことです。もし、イエス様が父なる神様に従わなかったらどうであったか。私たちは救われず、神の愛がわからずに自分勝手な人間となり、永遠の滅びに向かっていったであろうと思います。
エス様が父なる神様に従われ、私たちの罪を赦し、永遠の滅びから私たちを救われたとするならば、私たちはイエス様に従うべきです。そして、パウロは5節で「キリストに従うように、真心から地上の主人に従いなさい」と言っているのです。


2,仕えること
 「キリストのしもべとして」とパウロは言いましたが(6節)、彼はまさにキリストの奴隷となりました。キリストに従い、それだけでなく救い主キリストに仕えるように、うわべのことだけでなく、善意をもって彼は人にも仕えたのです。福音は不思議なものです。効率の良いものではありません。むしろ、本当に奴隷のようにならなければ、良い結果すなわち人の心に感動を与え、根付くものにはならないのです。


3,主から報いをうける

エス様に仕えようとするなら、イエス様は私たちに豊かに報いて下さいます。それははかない地上の報いではなく、神の御国、天国での永遠の報いです。クリスチャンは御国の報いを望み見て、進み行くものです。奴隷解放をしたリンカーンも、死にゆく人を懐抱したマザーテレサも、苦しんでいる人たちに身を挺しました。この世では何の報いもなかったと思いますが、神様は真実な方です。豊かに報いて下さる方です。私たちもまた、救い主イエス・キリストが天国で出迎えて下さり、義の冠を授けて下さるのを信じて歩みましょう。


   (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)