柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「信仰の力」  イザヤ書30章15-21節

今日はイザヤ書の30章を開きました。そのときの状況は、北にアッシリアという巨大な国がイスラエルを攻めてくるという危機的状況にありました。どうすればいいのか。多くの人は南の大国エジプトを頼ったらい考えました。しかし、エジプトはかつてイスラエルが逃れて、のち奴隷となった国です。
この状況はまさに、この世の試練を表していると思います。私たちも自分の力ではどうにもできない事がおこり、誰かに頼りたい。力あるものが助けてくれることを期待するわけです。こんな時にどうするか、その答えがここに出てきます。


1.神に信頼することです

16節に、馬に乗って逃げようとあります。旧約で馬とはしばし軍馬を表し、ここではエジプトの力を意味しています。エジプトの力を借りて、アッシリアの攻撃をかわそうと考えたのです。しかし、このことを神様はどう見られたでしょうか。それは1節に、神の言葉が出てきています。「神に頼らず、自分の考えや思いに立ち、他の人との同盟を結ぶ。人の力を当てにして、神を頼りとしない」それが罪だと言われているのです。
それは今の時代にも当てはまることです。神を当てにしないということです。自分の思いや考えで行動し、そしてちょっと行き詰まれば、人の助けを当てにする。それでも、どうにもならなくなったら初めて神を当てにする。そんなことがよくあるのではないでしょうか。それで、悩み事が多くまた人を当てにし、思うとおりにならなければ文句をいい、愚痴をいったり、人間関係のトラブルになってしまうのです。神様はそのようにならないように、まず初めからわたしに信頼しなさいと私たちに言われているのです。
15節の後半にあるように「神に信頼すると、力を得る」のです。


2.神の言葉を聞くことです

21節に「これが道だ、これに歩めと言うことばを聞く」とあります。イスラエルの人々は残念ながら神の声を聞かなくなりました。聞くべき時に聞かないと、いざというとき、肝心なときに聞けないと言うことがあります。ですから私たちは、常日頃から神の声を聞く必要があります。まず第一のことは礼拝です。礼拝を通して、聖書を通して神の言葉を聞くことができます。
私たちも人生は航海のようなものです。私たちは自分自身で舵取りをしなければなりませんが、キリストが共におられるなら安心できます。たとえ右に行こうか左に行こうか迷うときにも、「これが道だ、これに歩めと」導いて下さる信頼できるお方がおられれば安心です。


3.神に立ち返ることです

15節中程「立ち返って静かにすれば」とあります。聖書の欄外をみますと、悔い改めてとあります。この言葉をみたとき、わたしはルカの福音書15章の放蕩息子の話を思い出しました。 私たちはも放蕩息子のように、帰らなければなりません。自分の力でするのでなく、神の恵みによって生きることです。
天地を造られた父なる神様が、私たちを守り、そして祝福―幸いを与えて下さいます。どんな時にも、もう一度静まって神に立ち返り祝福に預かりましょう。それが信仰の力です。



                         (説教者:柏原教会牧師 西本耕一)