柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「キリストを着る」ローマ13章8~14節

今年も後、早1ヶ月を残すのみとなりました。カレンダーではアドベント、クリスマスを待ち望むときです。パウロは、ローマで主の来臨を待ち望み、生活しているクリスチャンたちに励ましの手紙を送りました。今日この世界で生きている私たちにも必要な励ましです。

1,互いに愛し合うこと

 私たちの人間関係において大切なものは何でしょうか。それは、愛し合うことです。パウロは何の借りがあってもいけないと言いました。それは経済的な負債です。借金です。借りがあると負い目となり、やがてはよい人間関係も借金によって破壊されるかもしれません。クリスチャンの間でも、禁物です。もし貸すことがあるなら、返してもらえることを当てにしないことです。むしろ、貸していると思わないで、あげたと思う方が気が楽になり、精神的に負担は少ないです。

 しかし愛の負債はそれとは違う次元のものであり、重要であることをパウロは語っています。なぜならそれは、パウロの伝道の根本でもあるからです。ローマ1:14,15に福音の負債のことを言っています。

 なぜ彼は、ユダヤ人にもギリシャ人異邦人にまでも、福音を伝えるのか。彼には負債があったからです。愛の負債です。だれが愛を与えたのか。キリストです。彼はキリストの負債をおったのです。負い続けていたのです。キリストからの愛の借金は、返しても返しても返しきれないほど多く彼に与えられたのです。そして彼は喜びに満ちあふれて、イエス様の十字架の救い、罪の赦しを語りましたし、やがてはローマに行き、そこで殉教したのです。

 彼は律法学者でした。でも律法の本当の意味が解らなかったのです。それよりも彼は律法の奴隷となって、迫害者となっていました。ところが、キリストによって律法から解放されて、彼は本当の律法の喜びを知ったのです。ここでは、十戒の後半の部分が9節に出ています。要約するなら、人を愛することです。人を愛するなら、そして神を愛するなら、あなたは律法を全うすると言い、彼もそれを実践したのです。

2,キリストを着る

 なぜ彼はそれを実行できたのか。それは彼自身が、キリストを着たからです。キリストを着るとは、キリストの愛に包まれることです。寒くなってきたら、オーバーやコートを着ます。暖かくなります。それと同じように、キリストを心に着るなら、私たちの心がキリストの愛に包まれて、暖かくなることができるのです。キリストの愛によって、暖かくなるなら、人を愛することも可能となるのです。

 今はどんな時であるか私たちは知らなければなりません。まさに終の時代を呈しているような状態です。薬物中毒や、依存症、あおり運転、抗争事件、まさに闇が支配しているような時代の中に生きているのです。

 それに勝利するためには、光の武具を身につけなければなりません。光の武具とはキリストご自身です。キリストを着るのです。キリストの愛に包まれ守られて、闇に勝利し生きることです。すなわちキリストを救い主と信じ、従うことです。それによって、私たちは闇の主権者サタンに打ち勝っていくことができるのです。

 キリストを着るなら、心に喜びが満たされて、薬物やゲーム、アルコールによらないで、喜び感謝に満ちあふれて生きることができるのです。キリストによって勝利ある人生を歩ませていただきましょう。

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)