柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の栄光を現す」1コリント6章19-20節

柏原教会は今から84年前英国人宣教師ホーア先生たちの働きによって始められました。20節に「神の栄光を現す」とありますが、まさに先生の信仰の実であると思います。
先生はクリスチャンホームに生まれましたが信仰には否定的でした。しかし、神の働きによって先生は変えられました。


1,私たちは神の宮である

私たちは自分の身体という実体があります。それと共に、私たちの心という目には見えない存在があるのです。それは口で説明することは難しいものです。しかし、その実体はみんな感じています。感情があります。嬉しいとか、楽しい、希望が持てるそういう思いがあります。しかし、人間の感情は変わりやすいものです。全く当てにはなりません。
コリントには、偶像をまつる神殿と近くには遊郭がありました。遊女と交わるものは自分も同じようになるとパウロは戒めています(18)。聖書を読むと失敗している人たちがいます。怪力サムソンもデリラにたぶらかされ、目をえぐられ奴隷にされました。ダビデ王も誘惑に負け、人殺しの罪を犯しました。どのようにすれば誘惑に打ち勝つことができるでしょうか。
パウロは、聖霊が私たちの内に住んで下さる。私たち自身が聖霊の宮であると言っています。ペンテコステの時、聖霊に満たされた弟子たちは大胆に十字架を語りました。それを聞いた人たちは心さされ、悔い改め、救われてイエスの弟子となりました。
そして、その弟子たちはますますイエス様の救いを語り、迫害され、むち打たれても、それに足るものとして下さったと神をほめたたえて、さらに大胆に十字架を語ったのです。それは、彼ら自身ではなくうちにおられる御聖霊様が、彼らをして語らせられたのです。


2,神のものとされる

ですから、聖霊が内に住んでおられると言うことは、その人は御聖霊のもの、神のものとされたと言うことです。神が私たちの所有者になられて、私たちはそれを使わせて頂いているものであると言うことです。いわば賃貸住宅に住んでいるようなものです。メンテナンスの管理はオーナーにあり、家主が修繕管理する。神様が私たちの所有者となって下さり、私たちをも守り、保って下さるのです。
賃貸はお金を払いますが、私たちは神様を信頼します。信頼すなわち信仰が私たちと主なる神様のつながりであると言えます。しかも、払って下さるのは主なる神様ご自身です。「代価を払って買い取られた」すなわち、十字架で命を持って私たちをご自分のものとして下さった。私たちは、失敗だらけで罪を犯し、何の値打ちもなくなったようなものですが、神様は代価を払われた。十字架によって罪を赦し、私たちをご自分のものとされたのです。


3,神の栄光を現す

ホーア先生もそのことが分かりました。イエス様がどれほど大きな代価を払われたのか解りました。そして、その応答として、自分の身体を持って栄光を現されたのです。それは、宣教師として身を献げると言うことでした。柏原で伝道され、教会は弾圧を受け、軟禁状態となり、慰めの家は全部つぶされました。そしてご自分も強制送還されました。それでも日本を愛し、戦後、女性宣教師第一号して日本に戻られ、その生涯をささげて日本の土となられたのです。
願わくは私たちもそれにならい、自分の体を持って神の栄光を現すことができれば幸いです。 



         (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)