柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「真理に生きる」第3ヨハネの手紙1-4節

秋分の日は、季節の変わり目です。実りの秋ですが、私たちの魂心をも神様に豊かにしていただきたいと思います。
今日は、ヨハネの第三の手紙から、学びます。
この手紙が書かれたのは、およそ紀元80〜90年頃と言われています。その時代はローマ政府の激しい迫害の中にありました。命がけのことであり、また、教会の中においては異端が出てくる時代でもありました。
今日でも、異端はあります。キリスト教三大異端は、統一協会エホバの証人モルモン教です。いずれも、イエス・キリストが唯一絶対の神であることを否定しています。
しかし、聖書はキリストこそが真の神、救い主であることを証ししているのです。キリストは今も、「わたしの所に来なさい。」と私たち招いて下さいます。


1、全てのことに対する祝福

この手紙は、ガイオという人にヨハネから個人的に宛てて書かれた手紙です。ガイオについて詳しく解りませんが、彼は福音の為に、良き働きをなした人です(8節)。
しかし、彼には一つの弱さがありました。健康が優れなかったのです。「健康であるように祈ります」(2節)、とヨハネは言っています。
神様の祝福は、魂だけではありません。私たちの肉体も、経済も、生活も豊かな恵みを神様は与えて下さる方です。私たちが神様からの祝福に与るためには、しなければならないことがあります。それはまず第一に、神の国と神の義を求めることです。そうすれば、必要なものは全て添えて与えられるのです。
第一のことを第一とし、そしてこの世での必要なものは添え物として与えられる、それが神様の祝福です。神様は与えて下さる方です。万物を創造され、無から有を生み出し、私たちをも養って下さる方です。 
このガイオという「神の国と神の義」を第一とした人です。そして、神様に豊かに祝され、用いられました。


2,真理に生きる

そして、もう一つ大事なことは、真理に生きるということです。それは4節に語られています。
ヨハネの喜びは、「子どもたちが、真理に歩む」つまり、真理の中に生活するということです。聖書が言う真理とは何でしょうか。それは、第一にキリストご自身です。
エス・キリストは、十字架にかけられる前に弟子たちに、天国に行かれることを話されました。「わたしは道であり、真理であり、命である」イエス・キリストこそ、真理なのです。ですから真理に歩むこと、すなわち生きるとはキリストのうちにあって生きる、キリストに愛され守られ、共に歩むということです。
もっと、具体的に言うなら、礼拝に出る、また、祈祷会にも出席する、いつもキリストの言葉によって、自分が生かされていることです。それが、キリストの中に生き、真理のうちを歩むことです。
そして、真理のもう一つの意味は、神の愛です。人の愛とは異なります。人の愛は、自分中心で、状況によって心は変わり、愛することができなくなる場合があります。
しかし、神の愛は違います。永遠に変わりません。そして、永遠に続きます。そしてさらには、惜しみなく与える愛です。
それは、十字架の愛です。イエス・キリストは十字架の上で、惜しみなく身を捧げて、自分を苦しめる人たちを赦し愛されました。そして、父なる神様に赦しを求められたのです。
ガイオは、惜しみなく与える人でした。旅人を持てなしました。あの、祝福の基となったアブラハムと同じです。特に伝道者を迎え入れ、お世話をし送り出したのです。そのことがヨハネをして、同労者と呼ばしめたのです。
私たちも願わくは、真理に生き人を愛し、受け入れ持てなして神様の愛を実践し、さらに恵まれる者とさせていただきましょう。


          (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)