柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神に望みをおく」1テモテ6章17節

私たちの生活は、昔から比べるならかなり便利になり豊かになったと思います。しかし、その反面大切なものが失われているように思います。

最近いじめの問題がニュースでも取りあげられていますが、問題は愛の欠如ではないかと思います。しかも、それは人間の愛と言うのではなく、全てのものを造られ生かされる神の愛の欠如が、多くの問題を引き起こしているのではないでしょうか。


1,高ぶらない

エペソの町は商業の町で大変栄えていました。また、商売して一儲けした人たちも多くいたようです。しかし、そのように儲けた人はまた、誘惑に陥りやすいものです。自分の力で、偉くなり富を築いたと思い、高慢になります。また、様々な誘惑がやってきます。
自分は大丈夫だ、失敗しないと言う自負心が油断を招き、誘惑に遭い失敗してしまいます。それは、心の油断というか、高慢、高ぶりのために足下をすくわれて失敗してしまうのです。


2,この世の富に望みをおかない

この世の富は確かに、私たちを物質的には豊かにしてくれます。お金を持って、美味しいごちそうを買うことはできます。また、高価な薬を買うことも可能です。しかし、健康はお金を出して買えません。幸福を買うこともできません。永遠のいのちをもお金では買えないのです。
エス様は、「栄華を極めたソロモン」と言われましたが、彼ほど豊かな王はいなかっただろうと思います。しかし、彼もまた幸せではありませんでした。旧約聖書に伝道者の書というのがありますが、彼が書いたであろうと言われています。その中に、「空の空、いっさいは空である」という言葉が出てきます。彼ほど富と名声と権力に豊かだった人はいないのですが、彼の心はむなしかったのです。
ですから、富は必要なものを私たちに与えてくれるものですが、私たちを満たしたり、幸福にはしてくれないのです。富は持っていても良いのですが、それに望みをおくな、と聖書は私たちに注意を与えてくれます。


3,神に望みをおく

それでは、いったい私たちの希望はどこにあるのでしょうか。誰が私たちの、希望を叶えてくれるのでしょうか。それは、神に望みをおくことです。
神と言っても聖書の神は、万物を創造し、全てを支配される方です。実は、私たちも神によって造られらものです。私たちは、自分が生まれてきた目的は始めから知ってはいませんが、造られた神様は知っておられるのです。そして、滅びゆく私たちに、愛を示し、救いの道を備えて下さいました。
それは、イエス・キリストです。イエス・キリストを信じることによって、私たちの不信仰は赦され、もう一度愛の交わり、祝福に預かることができるのです。

真の神様こそ、私たちに必要なものを全て与えて下さり、人生の不安や恐れを取り除いて、私たちの人生を楽しませて下さる神です。この方に信頼し、全てをお任せ致しましょう。


           (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)