柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「天に生きる」1ペテロ1章3-5節

苦難の証人ペテロは離散したクリスチャンたちを励ますために手紙を書きました。日本で異教社会に生きている私たちにも大きな慰めまた励ましです。


1,生ける望みを持つ

ペテロは、神様を賛美することを勧めています。なぜでしょうか。理由は二つあります。一つは、父なる神様がなして下さったことを感謝することです。賛美とは、感謝を献げることです。私たちは、礼拝で賛美歌を歌います。それは、感謝を献げることです。一番手っ取り早い方法です。もちろん祈りの中で感謝を献げることもできますが、言葉が思いつかないとき、賛美歌を歌うのが効果的です。
そして第二の理由は、自分の魂の励ましのためです。詩篇でも「我が魂よ、主をほめたたえよ」とありますが、それは自分自身を鼓舞することです。賛美をするときに私たちの魂は励まされます。パウロもそうでした。牢獄の中で賛美をしたのは感謝をするとともに、自分自身が力に満たされるためです。イスラエルの神は賛美の中に座すると言われています(詩22:3)。
何故に感謝を献げるのか。キリストが死の中からよみがえられたことによって、私たちに新しいいのちを与えて下さった。生ける望みを持たせて下さった、と言うことです。一言で言うなら新しいいのちが誕生した、新生の恵みに与った。と言うことです。喜ばずにはおられません。感謝な事なのです。しかもそれは、私たちがいい人間だから新しく生まれさせて下さったのか。そうではありません。「ご自分の大きなあわれみのゆえ」であるのです。私たちは悪くても構いません。いや、聖書によれば、罪人であり、悪人であった。ところが、ただイエス・キリストを信じる信仰によって罪が赦されて神の子とされた、新しく生まれさせていただいたと言うことです。これは神様にしかできません。私たちは自分で新しく生まれ変わることはできないのです。ただ、神によって新しく生まれさせていただく。そして、新しい希望を持つことです。そして、神を賛美することです。


2,天に生きる

それでは、私たちの新しいいのちは、肉体のいのちでしょうか。ちがいます。全く新しいいのち、天国で生きるいのちです。新しく生まれさせた、とは霊的にも、またやがて実体がわかる天国で生きる体も、全く新しいものまた、この世のものとは異なったものです。聖書には、栄光の体(ピリピ3:21)が語られています。私たちも天国で生きるのにふさわしい体に変えられるのです。しかもそれだけではありません。神様は私たちに天国での資産を用意して下さっておられます。朽ちず汚れず、しぼまない資産です。私たちのために天国で備えて下さっているので、全く心配はありません。


3,神の守り

そして、この信仰は神様によって守られます。鉄壁の守りです。どんな悪魔からの火矢をも防ぐ、神の大きな守りが与えられているのです。そしてそれは、やがてのとき私たちはすべてを裁かれる神の御前にでなければなりません。しかし、その時でも心配はないのです。私たちには弁護をして下さるイエス・キリストがおられるのです(?ヨハネ2:1)。そのことは御聖霊様が御言葉をもってはっきりと示して下さいます。神の守りとは、御言葉と御聖霊です。恐れることはありません。彼らは勝利しました。また私たちも勝利できるのです。主を賛美し、ほめたたえて希望に生きる者とさせていただきましょう。

                     

                  (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)