柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「信仰の戦い」1テモテ6章11-16節

パウロはこの手紙を弟子のテモテに送りました。彼は年若く経験も浅く、身体的な弱さもありました。しかもエペソの町は偶像礼拝が盛んで、パウロ自身も苦労した所です。しかし彼は勝利し、その信仰の秘訣をテモテに伝えたのです。


1,求めるべきものと避けるべきもの

この世には様々な誘惑があります。しかも、人間はその誘惑には弱いものです。9節10節を見ると、「金持ち」「金銭を愛する」という言葉が出てきます。エペソは豊かな町でした。繁栄を誇っていました。私たちにとってお金は、誘惑に陥りやすいものです。金があれば何でも出来ると錯覚してしまいます。そして何でも金額で物の価値を計ってしまいます。
パウロは、それは誘惑であり、わなとなって人を滅びと破滅に投げ入れると警告しています。それは、現代でも同じことです。この世の富みに目がくらみ、悪を行い、犯罪を犯し、自分を刺し通すものとなっているのです。これらの悪を避けよとパウロは勧めています。
そして、その逆に、求めるべきものを示しています。正しさ敬虔・信仰・愛・忍耐、それらを熱心に求めなさいと言っています。それらのものは、自分で得られるでしょうか。それは不可能です。どのようにして得られるのでしょうか。ガラテヤ5:22,23を見るなら、「御霊の実」であるとパウロは語っています。それは、聖霊によって私たちに豊かに与えられる実であるのです。それを与えて下さるのは、神様です。神様に熱心に祈り求めることです(マタイ7:7)。


2,信仰の戦いを戦い抜く

そして、大切なことは信仰の戦いがあるということです。それは、人に対する戦いではありません。むしろ、自分に対して、自我に対するところの戦いです。この戦うという言葉は「競技する」という意味があります。試合で勝つことです。勝ったらメダルがもらえます。栄誉が与えられます。
信仰の戦いを戦い抜くと何を得られるでしょうか。永遠のいのちを獲得するのです。神様の与えて下さる命に生かされ、喜びに輝き、神をほめたたえることが出来るのです。この戦いは人との戦いではなく、自己との戦いであり、自分の外側より自分の内側にある戦いです。しかし、パウロは勝利しました。それを弟子のテモテにも知らせたのです。


3,キリストの御前に生きる

テモテもまた、戦ってきました。エペソの教会で、町で苦労してきたことでしょう。しかし、パウロは彼を賞賛しています。そして、さらにキリストの前で、証しすることを生きることを求めています。なぜなら、最後の裁きの日にはキリストの御前に出るからです。
それは、テモテだけではありません。私たちも同じです。その時に、滅びと破滅に投げ入れられるか、それとも、神の栄光と主権に預かって、祝福に満ちたものとなるのか、それは今の私たちの信仰にかかっているのです。信仰の戦いを、神の愛と力を頂いて、勝利していくものとさせて頂きましょう。

 

                    (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)