柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の恵みをむだにしない」2コリント6章1-2節

コリントは、ギリシャの南部にある港町です。そこにも福音の種は蒔かれ、救われる人たちが多く起こされました。また、問題もありました。偽教師たちによって教会が混乱させられることもありましたが、ここでパウロはもう一度神の恵みを語っています。


1,いやしの恵み

福音書を見ますと、イエス様によっていやしの御業がなされているのを見ることができます。病気の人や障害を持っている人たちが癒されました。例えばマタイの福音書9章を見ますと、中風の人、死んだ娘、十二年間長血を患った人、盲人、口のきけない人たちがいやされ、生き返らされています。その人たちは何か特別な良い行いをしたでしょうか。していません。ただ、信じたというだけでいやされたり、生き返らされているのです。恵みとは何でしょうか。受ける資格も何の働きもないものが、全くの無代価で与えられるのが恵みです。
彼らは、神の恵みによっていやされたのです。わたしたちもまた、神の恵みをいただいていやされることができるのです。


2,永遠のいのちを受ける恵み

聖書の中には、死んでからも生き返った人たちがあります。マタイ9章でも死んでいた少女が生き返る話が出て来ますが、その少女は永遠に地上で生きているのではありません。それでは、神様が私たちに与えて下さる永遠のいのちとは何でしょうか。それは、この地上で生きるいのちではなく、天国で新しく生きるいのち、復活のいのちのことです。
イエス・キリストは死の中からよみがえられました。そして、40日間弟子たちと共におられました。しかし、その後、天に昇られたのです。それが復活のいのちです。やがてイエス様はもう一度地上に来られます。それは、全てのものを裁かれるためです。聖書は私たちに死んだ後、神の裁きの前に立ち、永遠が決定されることを語っています。マタイの25章には、イエス・キリストが羊飼いが羊と山羊を分けるようにして、ご自分の右と左に置かれ、御国を継ぐか永遠の火にはいるか、裁かれることが記してあります。


3,救いの恵み

神様はあわれみ深いお方であり、私たちを愛し滅びから救って下さる方です。2節に神様が語られた言葉が出て来ますが、それは今からおよそ2700年前、ユダヤ預言者イザヤを通して語られた御言葉です(イザヤ49:8)。ユダヤの国はソロモンのときに最も栄えました。しかし、その後、国は分裂し最後にはバビロンに攻め滅ぼされました。そのユダヤの国を神はあわれみ、70年後に戻すことを約束されました。そして、預言されたとおりにユダヤの国は再建されたのです。そのような国は他にはありません。
それが「恵みのとき、救いの日」なのです。さらに、私たちに取っては、イエス・キリストが私たちのために十字架にかかって下さり、私たちのすべての罪の代価として死んで下さったのです。十字架のキリストは私の救いのためだったと信じるなら、すべての罪は赦されて、神の子とせられ天国に入ることができるのです。
人間はいつ死ぬかわかりません。天変地異があり、新たな病気も出てくる時代です。たとえ元気であってもこの世に生まれてきたものは必ず死ぬのです。しかし、もし私たちがイエス・キリストを信じるなら、永遠のいのちが与えられ天国で生きることができるのです。それが、神様の約束であり救いなのです。今が、恵みのとき救いの日です。主イエスを信じましょう。


       (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)