母の日特別伝道礼拝
いのちありがとう『いのちの仕組みのすごさに驚く』
講師 堀越 暢治先生（創愛キリスト教会牧師、いのちありがとうの会理事長）
聖書 詩篇94篇9節『耳を植えつけられた方が、お聞きにならないだろうか。目を造られた方が、ご覧にならないだろうか』
人生は出会いで大きく左右されます。
私は3人の人に出会って大きな影響を受けました。
一人は賀川豊彦先生です。戦後まもなくの頃、宇都宮で、小柄で、よれよれの服を着た方が、「神様が世界を造った」と話をされるのを聞き、神社のせがれであった私は「神様を造ったのは親父だ」と詰め寄りました。賀川先生は、何も知らない（賀川先生のこと）私を、家に呼んで、泊まらせ3日間話をして下さいました。その勉強ぶりに驚き、東京・神田で聖書を買い求めました。これが聖書との出会いです。
次は、ロケット博士の糸川英夫先生です。先生からは「こまぎれ時間の使い方」を教えられました。
先生は、ある時一人の青年から「ストラディバリウスみたいなバイオリンを作って下さい」と依頼され、1日15分、その青年のために考え、45年かかって作り上げられました。弾いて下さいましたが、素晴らしい音色でした。先生は1日15分15年続ければ、あなたも発明家になりますと言われています。私は今、夜中に目が覚めますが、その1時間に本を書き続けています。（人からよく先生はいつ本を書かれるのですか？と聞かれます）
三人目は、日野原重明先生との出会いです。先生からは3つのVを教えられました。(1)Vision(2)Venture(3)Victoryです。大きなビジョンを持ちなさいと言われていました。
今日は皆さんも3人のお方に出会っていただきたい。
まず自分自身に出会っていただきたい。自分のすごさに気づいていただきたい。
次に、あなたを造られた創造者の存在を知っていただきたい。
そして、創造者との断絶していた関係を修復するために来て下さったイエス・キリストと、もう一度出会っていただきたい。
今日の聖書の言葉から学んでいきましょう。
『耳を植えつけられた方』は耳を伝達の手段としてお造りになり、音のことがよくわかっておられる方でないと出来ません。空気の振動を固体の振動に変えて、さらに液体の振動に変え、それを電気信号に変えて脳に送って、脳が理解して、今何が聞こえたということになる。最高の知恵を使って造られている。
さらに直径0，2ミリの大きさの受精卵の中に、私たちの身体を造る骨206本、また、つなぎ合わせれば9万〜10万キロの長さにもなる血管等のDNAが組み込まれている。決して偶然の産物とは思われない。
また『目を造られた方』は光の性質や光に反応する性質がよくわからないと目は造れない。創造者の知恵を尽くして造られているのです。
耳を造っても、目を造っても、脳がキャッチしないと聞こえない、見えない。脳を造っても血液が流れないと機能しない。血液を送るには心臓の機能が要る。このようにいのちはトータルなものです。
人間は人間として、最初（アダム以来）から、創造者によって（人知をはるかに超えた知恵で）設計されて造られているのです。また、生きるために必要な、水、光、空気、土、植物等々の環境も備えられています。何ひとつ私たちが造ったものはありません。
しかし、私たちはアダム以来、創造主を忘れ、いのちの造り主との関係を断絶してしまいました。だから浮き草のように、みなしごの人生を歩むのです。
イエス・キリストはその失ったものを回復するために来て下さいました。
『人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです』ルカ１９・１０
今日は『母の日』ですが、あなたは造り主ではない。あなたの子供たちを造られた方は、天地万物の創造者です。
あなた自身を造られた方を覚え、断絶していた関係を修復するために来て下さったイエス・キリストを救い主として信じ、受入れる時、『永遠のいのち』をいただくことができます。
『その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたを遣わされた
イエス・キリストを知ることです』ルカ１９・１０
お祈りいたしましょう。
