柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「聖霊に励まされて」 使徒行伝9章31節

 「人間とは、慰めを必要としている存在である」と表現した人がある。確かに、互いに慰め合い、励まし合って生きているのが人間である。神によって造られ、キリストの救いにあずかった私たちは、何よりも神の慰めをいただいて生かされているのである(Ⅱコリント1章3〜5節)。
 死を賭けても信仰の生活を貫かねばならないところに生きる人々を『励まし』(ヘブル10章25節)、どんなことがあってもこの信仰の生活を貫くよう『勧める』ために(ローマ12章1節)、信仰者を傍らに呼んで支え、励まし、導かれるのが慰め主である聖霊である。
 そうしたキリスト者が結び合わされている教会に、最も必要とするものは何か。


1.励まされる必要がある
 今年の教会標語のみことばは、使途時代の教会の状態を要約しているが、今日の私たちの教会の本来の姿であることをも示している。
 人が励まされる必要があるように、教会は、何よりも励まされる必要がある。教会は、いのちと感情をもったひとつの人格的な存在である。失望したり、悲しんだり、痛みを感じたりするものであり、それに打ち勝って前進するには、励まされなければならない。


2.聖霊によって励ましが与えられる必要がある
 注意したいことは、前進した教会の祝福された姿が明らかにされているが、その結果が励まされる原因ではない。教会はいのちを持った活動体であり、結実も見なければならない。しかし、活動や結実の前に、目には見えない内なるものに働きかけ、語りかけ、導き、促してくださる聖霊によって力づけられることを知っている教会になることである。これぞ真の教会。
 そのためには、神との生きた交わりを持ち(Devotion)、キリストのものとなり(Dedication)、神の愛を現していく(Demonstration)存在とならせていただくことが、一人ひとりに求められている。

(柏原教会牧師 川原崎 晃)