イエス様は井戸のそばに来られ、一人の婦人に声をかけられました。「水を飲ませてください」婦人はサマリヤの女である私にどうして求めるのかと問いました。イエス様はあなたに言っているのが誰かわかれば、あなたから「生ける水」を求めるでしょうと言われたのです。
「生ける水」とは人を活かす水です。
人は水なしに生きることはできません。しかし、水でも満たされないものがあります。それは「心の渇き」です。キリストの与える水を飲むなら、渇きが癒やされるばかりか、その人の内で泉となり湧き上がって、永遠のいのちの水があふれ出てくるのです。
この女性はイエス様に「私が渇くことのないように。そして、ここに汲みに来なくてもよいように、その水を私に下さい。」と求めました。
その時イエス様は「あなたの夫をここに呼んで来なさい。」と言われたのです。
イエス様は渇きの原因を知っておられました。過去に夫が5人もいたこと。「今、一緒にいるのは夫ではない」こと。この女性は不道徳で後ろ暗い生活をしていたのです。彼女は「夫はいない」と本当のことを告白しました。
聖書の中に「もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。」(Ⅰヨハネ 1:9 )と約束があります。
この女の人はイエス様を信じました。主は彼女に渇きを癒す「いのちの水」が与えられ、彼女は周りの人たちにも喜びを与え、満たす人に変えられたのです。
私たちも、生ける水をイエス様に求めましょう。そして自分の内でその水が泉となり湧き上がり、人を潤す者とさせていただきましょう。
(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)