柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「真の神に立ち返る」イザヤ44章9-23節

クリスマスはキリストの降誕をお祝いするときです。なぜ祝うのか、それはキリストが私たちを永遠の滅びから救ってくださるからなのです。


1,空しい偶像礼拝

9節に偶像という言葉が出て来ます。それは真の神様とは対照的なものです。不思議なことですが、偶像は世界中至る所にあります。
人間は形あるもの、目に見えるものを慕い求めます。神を見せてくれたら信じるとよく言われます。神が見えるなら信仰は必要ありません。信仰はなぜ必要でしょうか。「信仰は目に見えないものを確信し」とあります。見えないもの、十分に解らないものを受け入れる、それが信仰です。私たちはまだ天国に行ったことはありません。しかし、信じているのです。そしてそこに希望があるのです。聖書には「この希望は失望に終わることがない」とあります。なぜなら、聖霊によって神の愛が注がれるからです。
しかし、人間の手で作った偶像は私たちに希望を与えるでしょうか。慰めを与えてくれるのでしょうか。イザヤは、何の役にも立たないものだと言っています。なぜなら、人間が造ったものです。人間以上に力あるものとはなれないのです。偶像が人間を生かしたり、力を与えることはできないのです。
木で作られた偶像は、もともとパンを焼いたり、暖をとるための薪と同じものからできているのもで、それを拝むことは知恵も知識もないもので、心がふさがり真理を悟ることができないと言っているのです。
しかし、私たちは注意しなければなりません。偶像の背後には悪しき者が働くことを知っておかなければなりません。神に敵対するサタンが働き、人を欺き、真理から遠ざけるのです。神と人との間に働いて、神はいない、救いはないと人間に嘘を言い騙すのです。偶像礼拝の行き着く先は何か。永遠の滅びです(黙21:8)。


2,真の神に立ち返る

私たちが滅びないために、神様はそのひとり子イエス・キリストを救い主として遣わされました。
私たちは神を作ることは出来ません。神が私たちを造り上げて下さる方です。私たちを造られた方が、私たちにいのちを与え、養い成長させて下さるのです。私たちの成長は肉体的のものだけではありません。霊的にも成長し、心が養われ、聖霊によって実を結ぶことができるのです。「実ほど頭を垂れる稲穂かな」と言われるように、謙遜になり豊かな実を内にみのらせられるのです。神様は、これを覚えよと言われ、あなたはわたしに忘れられることがないと言われます(21節)。
何よりも私たちは罪が赦されなければなりません。不信仰の罪、そむきの罪が赦されなければ、不幸となり、それは滅びに向かって行くのです。クリスチャンと例外ではありません。現にイスラエルは分裂し滅んだのです。
しかし、神様の約束は、罪の赦しです。ぬぐい去って下さるのです。十字架の血潮によって取り除かれるのです。それ故、神様は、帰れ、悔い改めて立ち返れと呼んでいるのです。クリスマスがそのチャンスなのです。この時にこそ、救い主キリストを心にお迎えし、信じ受け入れ、罪が赦されて、心の底から、ハレルヤと神様を喜び歌うものとさせていただきましょう。


                   (宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)