本日の箇所は、主イエス・キリストが最後の晩餐の席で弟子たちに語られた教えです。キリストの弟子として生きることは何を意味するのか、み言葉に聞きましょう。
1.聖別される 14〜17、19節
クリスチャンは、この世から「聖別された」存在です。それは「世から取り去られる」ことではなく、この世で生活しつつもこの世の罪や考え方に染まらない、「神の国の民」としての価値基準・倫理基準を持って生きることです。その基準は「みことば」の中にあります(17節)。私たちが聖別されるために、主はまず十字架においてご自身を犠牲の供え物として聖別されました(19節)。
2.遣わされる 18、20節
この世から聖別されたクリスチャンを、主は改めてこの世に遣わされます。神の国の大使として、国籍を天に持ちつつこの世での使命を果たすことが求められています。使命・役割・能力の違いを活かしながら一つの目的に向かって協力していくところに「キリストのからだ」が形成されます。さらに、キリストのからだは宣教によって拡大していきます(20節)。それは、主キリストご自身よりも「もっと大きなわざ」をこの世で実現していくことなのです(14章12節)。
3.一つになる 21〜23節
一人一人が聖別され、遣わされた人として生きる時に、キリストのからだは「一つ」になっていきます。使命における一致と働きにおける区別がそこにあります。それぞれが自分に与えられた使命を忠実に果たしていく時に、結果として「一つ」になっていくのです。
聖別も派遣も、その本質はキリストの足跡に従うことにあります。真の勝利の秘訣は、キリストに従うことです。