柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「主に従う信仰」ヨシュア14章7-13節

先週は、モーセの後継者ヨシュアが「私と私の家とは、主に仕える。」(24:15)とイスラエルの人たちに語り、民全体が主に従い祝福を受けるべきことを見ました。
「主に仕える」という言葉を、ヨシュアは繰り返し使いましたが、そこには、神を畏れる、神を礼拝する、神に従うことが「主に仕える」ことであることを学びました。神様は祝福を一人だけにではなく、家族として連なる人々にも与えられます。
しかしまた、信仰は個人一人ひとりによるものです。カレブを通してそのことがわかります。


1,神の約束
 
エジプトの国で、人々は苦しみの中に生活し希望のない人生を過ごしていました。神に叫び求め、神様はイスラエルを憐れみモーセをたててイスラエルの人たちに、カナンの地に帰されることを約束されたのです。そこは元もと、信仰の父であったアブラハムに示され与えられたところでした。
ですから、彼らにとっては、約束の地に帰ることであったのです。その際に、モーセは約束の地カナンがどのような状態になっているのか、偵察するものを12部族から選び出し、探らせました。彼らが報告するには素晴らしい土地ではあるが、アナク人(巨人)がおりその地に住むことは無理だと、みんなの心をくじいたのです。そして、みんなはもうだめだと不信仰に陥りました。
それは、初めてのことではありませんでした。イスラエルの民は何度も、不信仰に陥り、神につぶやき不平を鳴らしたのです。それでも、神様はイスラエルを愛され、またその間に立ったモーセは彼らに励ましを与えたのです。「あなたの足が踏み行く地は、必ず永久に、あなたとあなたの子孫の相続地となる」と約束されたのです。もちろん、カナンに入る前のことでした。しかし、それは先取りの信仰だったのです。
それから45年間、荒野の旅があり、そして約束の地カナンにおいても、アナク人との戦いがありました。
しかし、神様はカレブにまた、カレブの子孫ユダ族に約束の地ヘブロンを与えられました。45年待つのは大変なことです。カレブも待ちましたけれども、神様はそのカレブをも待ち、そして与えて下さったのです。神様は忍耐の方であり、愛のお方です。そして必ず約束を守られるのです。


2,カレブの信仰

そして、カレブには信仰がありました。「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。」(ヘブル11:1 )と言うことです。彼にはその信仰があったのです(民数記13:30)。「必ずそれができる」その信仰を私たちは持ちたいものです。
カレブはケナズ人エフネの子とあります(6節)。ケナズ人とはエサウの子孫です(創36:11)。長男の権利を煮豆で売った人の子孫でした。普通に考えるなら、祝福を受けないものであったかもしれません。しかし、神様の憐れみは尽きることがありません。そのような子孫の中から信仰の勇者を生み出させるお方です。カレブは信仰により、イスラエルの民に加えられユダ族となり、いわばイエス様の家系に入ることができたのです。それはまさに、血筋によらず、信じて子とされる特権に与ったのです(ヨハネ1:12)。
そしてその神の恵みは具体的です。彼は「荒野の旅の40年間そしてカナンの地での5年間守られてきた、85才になった」と感謝しています(10節)。しかも壮健で戦争にも日常の生活にも耐えうると証ししています(11節)。神様は祝福として長寿も、与えて下さいます。
しかし、最大の祝福は相続地が与えられることです。ヘブロンを中心とした、カナンの南の地を嗣業の地として与えられたのです。それが神様の祝福です。
その原動力は「主に従い通した」信仰なのです。荒野の旅でも、カナンの戦いでも、真の神様に従い通して祝福に与ったのです。


         (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)