柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「恵みの回復」エレミヤ33章5-9節

3月11日日本は震災と津波により大きな被害を受けましたが、早5ヶ月が過ぎても復興が十分に成されているとは言えない状況にあります。また、原発放射能汚染も懸念されます。回復の兆しはどこにあるのでしょうか。信仰と復興にはどのようなつながりがあるのでしょうか。


1,災いの原因

神様が選ばれたイスラエルの国も滅ぼされるときがありました。旧約聖書においてはバビロン捕囚がその時です。なぜイスラエルが滅ぼされるのか。その最大の原因はイスラエルの民にありました。5節の最後に「顔を隠す」という言葉があります。「顔」は、神の臨在を表すことばです。あのイスラエルをエジプトから導き出したモーセには、「御顔の輝き」神の臨在の輝きがありました。また、イスラエルの民も火の柱雲の柱―神の臨在によって荒野を旅し約束の地に戻ることができたのです。
ところが、ダビデによって確立されたイスラエル王国はソロモンの時代に偶像礼拝がイスラエルに入り、人々は神ならぬ神を拝み、全能の神から心が離れてしまったのです。
それ故、人々は対立しバラバラとなり、国は南北に分裂してしまいました。そして北イスラエル王国は滅ぼされ南ユダ王国もバビロンによって滅ぼされる結果となったのです。その原因は、イスラエルの偶像礼拝にあり、神に背いたことが最大の原因であったのです。


2,神の目的

なぜ、神様はイスラエルを補囚とするような災いを下されたのでしょうか。7節にその答えがあります。それはイスラエルを「立て直す」ことであり、繁栄を元通りにすることでした。その繁栄とは、人間の力による繁栄ではなく、神の愛と恵みによる栄えです。それは、りっぱな人や良くやった人たちだけに与えられるものではなく誰にでも与えられ、皆が喜ぶ神の栄えです。
最初につくられたエデンの園は神様が「生めよ、増えよ、地に満てよ」と言われ豊かになりました。そのような繁栄が再び与えられるのです。
そればかりではなく、平安を与え真実を示すと神様は言われます。神様の与えられる平安と真実は、神様の約束に基づいて、たとえ私たちが不真実でつまずいたとしても神様の誠実な愛によって必ず成し遂げて下さるものです。神様は約束を実行して下さいます。


3,罪咎の赦しときよめ

神様はまた、人間の罪、すべての咎を赦されます。イスラエルは滅びと回復によりそのことを歴史の中で知ることができました。私たちはまた、聖書の言葉を通してそして歴史的事実を通してそのことを知ることができるのです。
神様の罪の赦しときよめは十字架の上で表されました。イエス・キリストの十字架により、私たちの罪咎はすべて赦され、永遠の滅びから救われるのです。そればかりか、私たちの魂は聖められることができるのです。十字架の血潮によって私たちは、罪が洗い流され新しいものとされるのです。
エルサレムは補囚の後、復興されもう一度栄光を取り戻すことができました。この日本も、私たちがイエス様に従って行くなら必ず復興します。神の栄光に預かることができるのです。
そのために、まず私たちがイエス様に従い、祝福をいただいて神の栄光を表すものとさせていただきましょう。


            (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)