柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「宣教の開始」   マタイの福音書4章12-17節

マタイの福音書4章にはイエス・キリストが伝道を開始されたことが記されています。ここに、なぜイエス・キリストが私たちに救いを伝えに来たのかがわかります。


1.小さい者への福音

どうしてイエス様はイスラエルの北、人も少なくへんぴな所異邦人のガリラヤと言われるところで伝道を始められたのでしょうか。ヨハネが捕らえられ、臆病になって逃げたのかというとそうではないのです。14節にあるようにそれは、預言の成就でした。異邦人のガリラヤに光が上るという預言の成就なのです。2700年前の預言者イザヤの時代も敵に攻められ、国が崩壊する危機的状況にありました。イエス様の時代も、ローマ帝国に支配され、苦しみと貧しさの中に多くの人は喘いでいたのです。マタイ9章36節で「羊飼いのいない羊のように弱り果てて倒れている」とイエス様は言われましたが今、日本はどうでしょうか。
イザヤは異邦人のガリラヤから日が昇ると預言しました。それが700年後イエス・キリストによって実現したのです。
人は真っ暗闇に朝日が昇ると感動します。多くの人が真っ暗闇の暗黒の世界から抜け出すことを願っているのです。そして、キリストこそが私たちの希望の光、苦しみから救って下さる救い主です。その救いは、暗黒の世を変えるよりむしろ、苦しみに遭っている個人一人一人の救いです。しかも偉大な人ではなく、平凡な地球の片隅に生きているような、小さな存在の私たちを救われるのです。


2.救いは近い

イエス・キリストは宣教を開始されました。キリストは悔い改めることを第一に勧められました。悔い改めるとは、神に立ち返ることです。神の方に方向転換しなさい。と言うことです。「今まで、神を見て歩まなかった、自分のことだけしか考えなかった、これからはそうではない。神を信じて、神の愛によって生きていこう。」そう決心することです。
天の御国は近づいた、とイエス様は言われました。天の御国とは、天国の事であるけれど、神が支配される所神が治められることを意味しています。
今まで、自分の力で何とかしよう、がんばろうとやってきたと思います。でも、今からはそうではありません。すべて造り、すべてを治めて下さる方、神様にに一切お任せしようとすること、これが天の御国です。それは神が養って下さるからです。神様がすべてのことに責任を持って養って下さるのです。
そして、イエス・キリストは、私たちに語っておられます。「向きを変えなさい。わたしの所にきなさい。わたしがあなたを養ってあげよう」と。


                        (説教者:柏原教会牧師 西本耕一)