柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「主と共に生き抜く」 創世記 5章21∼24節

 新たな年を迎えるにあたり、創世記のエノクという人物に注目したいと思います。彼は神とともに生きた人でした。

 

Ⅰ.この時代の中で生きる


 エノクの時代はどの様な時代だったでしょうか。文明は発達しつつも、その中に罪の力が働き、人は人の命を奪い、互いに命を与え会うのではなく、守るために警戒し合うようになります(創 4章 1-16節)。

 文明は悪いものではありません。ただし一方でどれ程、便利であっても、変わらず重要なこともあります。この時代に対抗するかのように、ある人々は「主の名を呼ぶ」ことを始めます(創 4章 26節)。

 便利な時代の中にあっても、主の名を呼ぶことに意義があります。この時代の中に立って、エノクは祈ったのではないでしょうか。


Ⅱ.神とともに生き抜く


 エノクは最後神に取られて、いなくなります(創 5章 24節)。おそらく、最後までエノクが神と親しく生きた生き様を、人々は記憶していたのでしょう。

 人の最後は計画も、選ぶことも難しいものです。これまで何を築いてきたか以上に、むしろ矛盾の多い「私の人生」を神が受け入れて下さっている事実に、頼り続けられることこそ、幸いではないでしょうか。

 そのような神と共に生き抜く姿こそ、尊く輝いているのだと思うのです。

 

(宣教者:羽曳野教会 加藤 満牧師)